8: 長島町の土井隆さん。楽天No.1営業マンがLUXA、ニコ生選挙をやって、飲食・物販・放送のネット企業と地域をつなげる。

10年来の友人である土井隆さんが、男木島に来てくれました。世間話をしていたところ、今の彼の活動がすごいことになっていることが分かってきたので、急遽お話を伺いました。

鹿児島県の長島町という人口1万人、鹿児島の最北端、天草のちょっと南にある島で暮らしながら、地域でできることを、インターネットの会社と組んで色々やっているとのこと。地域とインターネットというと「まあ、よくあるよね」という感想になってしまうと思うのですが、ちょっとビックリするような彼の人生と今の仕事との絡まり具合。

そういうような経歴で、いつも各仕事を頑張っていて、そのつながりを全部活かして長島町での活動につなげています。飲食、物販、放送、こういうものをインターネット大手企業と繋げて、継続的に生きていくプロジェクトを作っています。

では、音声、あるいは以下の文字バージョンの会話をお楽しみください。

真理子: こんにちは。

伸一: こんにちは。

土井さん: こんにちは。

真理子: 男木ラジオです。男木ラジオは、瀬戸内海に浮かぶ人口175人の小さな島、「男木島」に暮らし始めた家族とその仲間たちの近況報告ラジオです。

第8回の今回は?

伸一: 「急に土井ちゃんが男木島にやってきた!」です。僕と土井ちゃんは、5〜6年?2019年・・・

土井さん: でも、すずかんの選挙だから。20・・・13年。

すずかんとは、鈴木寛元参議院議員、現文科省補佐官のこの方です。社会人一年目、僕(西川伸一)は、わけあって、すずかんの選挙を手伝ってました。)

鈴木 寛(すずき ひろし、1964年2月5日 – )は、日本の政治家、社会学者、元通産官僚。参議院議員(2期)、民主党東京都連幹事長、文部科学副大臣などを歴任した。政治活動を開始してからは、自ら有職読みの「すずき かん」を名乗った。議員立法を多数成立、さらに文部科学副大臣として実質的な実務の決定を一手に引き受けた。民主党政権下で最も政治主導が円滑に機能したと評され在任中は文部科学省で最も長く働いていた。
別の民主党候補より党の実務への必要性から選挙区唯一の公認候補になったが分裂選挙になり落選、離党してからは、文部科学大臣補佐官、東京大学大学院公共政策学連携研究部教授、慶應義塾大学政策メディア研究科兼総合政策学部教授、社会創発塾塾長、日本サッカー協会理事、日本音楽著作権協会理事。

土井さん: 10年ですね。

伸一: 10年来の友人なんですけど。とりあえず、土井さん、自己紹介をお願いします。

土井さん: こんにちは。僕はですね、今、鹿児島県長島町というですね、人口1万人のですね、誰も知らない島、誰も知らないって言ったらアレですけど。鹿児島の最北端。天草のちょっと下ぐらいにある、

伸一: あー、天草の下!なるほどなるほど。

土井さん: 今ちょっと、流行りと言ったらアレですけど、地域で出来るような事を、僕はインターネットの会社と組んで出来る事を色々とやっております。

伸一: インターネットの会社?そうなんだ。行政とも今やってるんだよね?

土井さん: 今、そうです。行政の臨時職員という立場と、自分の会社『株式会社コアース』っていう会社をやっているんですけど、会社の副業と言うか、本業はどっちかわかんないような、仕事をしています。

楽天時代の話。豊田直紀くんの話

伸一: 山を映画館にするっていう?あれはなんですか?

土井さん: 僕はその、インターネットの会社・・・まず前提として僕は『楽天』で勤めてて、スカルプDってシャンプーとか、DHCとか。ああゆう、まあほんとに、人体に影響を与えるような、よく分からないような物を。(笑)

伸一: いやいやいや(笑) 昔のお客さんでしょ?

土井さん: ほんとに素晴らしい商品なんですけど。(笑)そういうのを、ネットで売るっていう仕事のコンサルをやってって。

伸一: 楽天にお店を出してる人たちのコンサル?広告を売る、と。

土井さん: 広告を売るのは手段なんだけども、広告を売ったり、こういう商品仕入れらんないすか?とか。今、楽天のこういうの来てますよとかとか。あるある大辞典で今度この特集をやるらしいんで、この商品仕入れて下さいよ、とか。

そうゆうのやって。仕入れて売るんなら、じゃあこのタイミングで広告打ちましょう、とか。そういう話をやってたと。

伸一: それは新卒で?

土井さん: 新卒で入った会社で。『楽天』ってその時、今よりももっと厳しかったので、ゴリゴリやってて。それなりに、過去の栄光じゃないですけど、僕はそれなりに優秀だったんですよ。

伸一: いや、だと思うよ。それは思う。それは分かる。

土井さん: 楽天の中の営業成績が1番だったんですよ。

伸一: おー!それすごいじゃん。(笑)それすごいね。

土井さん: でも、理由は簡単で。僕、我慢強かったんで、あの・・・上の人が辞めて行くんですよ。

伸一: ・・・?あー!なに、みんな売れてると辞めてくの?

土井さん: ちがうちがう、厳しい状況に追い込まれて行くと辞めて行くから。辞めてくとどうなるかって言うと、そういう大きなクライアントの担当者が辞めると、それを担当出来る若い奴に付ける、と言う事で。

そうした時に、「このまま・・・進んで大丈夫かな?」と。とりあえずこのまま出世していって、どうなの?っていうのがあって。そういう時に、南壮一郎っていう、

南 壮一郎(みなみ そういちろう、1976年(昭和51年)[1] – )は、日本の実業家、起業家。モルガン・スタンレーやスポーツ関連業務の起業を経て、2004年から2007年まで楽天イーグルスの創業に参画、初年度からの黒字化に貢献した。2009年に株式会社ビズリーチを起業し、現在は同社代表取締役社長。
2014年世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダーズ」選出、2015年日本起業家賞2015「米国ビジネス賞」受賞者。
(南壮一郎さんのWikipedia)

伸一: うん。キタ!

土井さん: 『ビズリーチ』っていう会社を立ち上げた人が、「ビズリーチ会員に物を売りたいんだよね」っていう話があって。(笑)

伸一: あ。最初はそうなんだ。物を売るなら、楽天営業成績No.1の土井ちゃんを。(笑)

土井さん: それは、共通の知人の話でアレだけど、豊田 直紀くんっていうのが、『楽天』に入ってきてる訳ですよ、当時。

伸一: あれ?トヨナオ(豊田くんのあだ名)って最初は何してたんだっけ?

真理子: 最初は『楽天』・・・

伸一: からスタートか。

土井さん: そう。だから、『電通』内定取って、留年して。

伸一: そうだ。バカだねぇ〜アイツも。(笑)

土井さん: 直紀と僕はクラスメイトなんですよ、大学が。大学一緒のクラスで。

伸一: でも、今すごいよね?

土井さん: 『ビズリーチ』じゃないの?『ビズリーチ』。

真理子: 採用担当なのかな?

伸一: 採用会社の採用担当なんじゃない?違うのかな。わかんない。

土井さん: 『ビズリーチ』に勤めてるんだよ。

伸一: 『ビズリーチ』の採用をやってるんじゃない?

土井さん: インターンをアイツやってて。南さんに「お前はちゃんとした会社に1回入んないと」と言われたらしくて。
「いや、でも、もう全部就職活動の時期も終わってますし」

「でも、お前、色んな知り合い居るんだから、色んな話聞いてこいよ」って言われたらしくて。そうした時に、直紀から連絡が来て、「土井ちゃん、飯食おうよ」って。当時、『楽天』は品川にあったんだけど。今でも覚えてる。ランチを食いに「和幸」て言うね、とんかつ屋行って。

昼休みにとんかつ食いに行って。「直紀どうしてるの?」って言ったら、「いやぁ、これから就職しようかなあっと思って」って言ってて。

伸一: (笑)それ何月から?何月ぐらい?(笑)もう、だってさ、4年の終わり頃でしょ、それ。

土井さん: いや、4年はもう終わって、僕は卒業してたんだけど、アイツだけもう1年あったから。

伸一: そういうことか。1年遅れで入って来たんだ。

土井さん: 「何やっての?」って聞いたら、「ビズリーチやってて、まだどうなるか分からないけど、就職する時に色んな人の話を聞かないといけないと思って、OB訪問しようと思って」とかって言って。

伸一: 同級生でしょ。(笑)

土井さん: 「え、え、どうすんの?」「だからOB訪問しに来た!」とか言って。(笑)

伸一: (笑)そっか。彼さ、僕の聞いた話では、新入社員代表挨拶やったでしょ?

土井さん: やってたね。

伸一: それさ、選考活動の時には居なかったヤツが急にさ(笑)それさ、どういう感じだったんだろうね。

土井さん: でも、直紀の代はね、同期500人ぐらいで1番採用してた時期で。鳴り物入りで入ってきた直紀くんと、

伸一: 確かに、鳴り物入りだね。

土井くんと南さんとの出会い。LUXA立ち上げの話、あと南さんのすごい所

土井さん: 僕が3年ぐらい『楽天』で勤めていた時に、「いやぁ、これからどうしようかなぁ」みたいな話してた時に、「いや、ビズリーチの南さんっていうのが居て、オリンピックとか色々やってた時期に協力してくれてやってた頃、ビズリーチの会員も増えてきたから、会員向けにインターネットで物を売るとか、チケット売るとか、そういう仕事をしたいって考えてて。楽天でどういう物が売れてるとか、どういう事が合ってんのかとか、1回話聞かせて欲しいんだよ」って言われて。南さんに話をしましょうって話で。会いに行ったところから、えー・・・僕の人生は狂いだして。

伸一: なるほど。南さんはやっぱそういうのはスゴイの?その、なんていうの、「巻き込む力」っていうか。「やろうよ!」みたいな、感じなの?

土井さん: いや、南さんは、そういう「巻き込み力」は強いね。「いけいけドンドン」のこういう感じをやりながらも、やるために、得意な事と苦手な事を分かってるから、苦手な事はそういう仲間を集めてくるっていう。

伸一: そう!南さんさ、俺1個、南さんエピソードがあるんだけど。俺なんてさ、南さんからしたらさ、なんか訳わかんない、なんか、ね、俺もだから留年してさ。トヨナオと一緒だから。

土井さん: 小澤総研入ってね。(笑)

伸一: そうそうそう。(笑)そこで俺さ、小澤総研に入ってるコンビニクリニックの受付が終わって片付けしてる時かなんかに、急に南さんから電話がかかってきた訳。その頃、南さんって、えーっと、まだ『ビズリーチ』が無い頃なんだけど、作ろうとして、1回システムが出来たけど作り直すみたいな時に、「優秀なプログラマを探している」って言う訳。

でも、それ、俺に電話することじゃないじゃん。「え?なんで僕に電話してるんですか?」って聞いたの。そしたら、「や、お前、そんなアレだけど、電話帳片っ端から上から全員に電話してるんだ」って言ったの。だからね、スゴイなって思って。

俺をスキップしない訳、その時に。「コイツは無し」とか思うじゃん、普通。だけど、それをしないのよ。スゴイな!って思って。

土井さん: いや、そうそう。あの人、だって、プロ野球のオーナーになりたいってのがあって。モルガン・スタンレーに居た時に、

伸一: 球団にも電話するんでしょ、あの人。代表電話に。(笑)

土井さん: 代表電話、全部電話して、手紙送ってんだよ。「俺を採用した方がいい」って。そしたら、1回話聞くっていう話になって。そっから、南さんが、なんか言ったときに、「いや、採用する事は出来ないけど」っていう風に言われたらしいんだけど、その時に「僕は日本のスポーツビジネスに1番詳しい男だ。なんかあったら僕に連絡をくれ。」って言って。(笑)

伸一: すごいね。(笑)

土井さん: はったりで。24・25くらいじゃないの?その時。

伸一: へえ、すっごいね!そう考えると。

土井さん: そういう所があっての、楽天球団買収の話になった時に、小澤さんが暗躍してた時に、

伸一: 暗躍?(笑)まあいいや。うん。

土井さん: 色々と「調整」をされてた時に、

伸一: 調整を、うん。

土井さん: ねじ込んでいった訳でしょ。それで。

伸一: 楽天球団を作ってさ。

土井さん: それで、その時に、島田さんに、

伸一: 楽天球団の社長ね。

土井さん: そう、その当時の楽天球団社長の島田亨さんに、「最年少球団社長になることは出来るかも知れないけど、オーナーにはなれんぞ」って言われて。その時に独立されたっていうのが、南さんのスゴイな〜って。それで、何やろうかなっていったときに、『ビズリーチ』が始まったっていう話。

伸一: でも、今、『ビズリーチ』すごい。

土井さん: 社員600人、かな。そこの立ち上げのタイミングで、佐藤和男さんって2人で始めた時に、とにかく求人情報集めてやってこうっていった時に、求人情報片っ端から電話するヤツが必要だって言って、インターンだなっていうとこを見つかったのが、豊田 直紀くんっていう。

伸一: そうか。だって一緒に暮らしてたもんね?

土井さん: 暮らしてた。南さん、婚約破棄されちゃってね。

伸一: え?誰?

土井さん: 南さんが。

伸一: そうなんだ!余った家に?

土井さん: そうそう。歴史がありますよ。そんな豊田直紀くんと僕が、南さんと会って、『LUXA』って会社をやってて、『LUXA』を、の立ち上げを、

伸一: あれさ、なんて言うんだっけ?あの業態一般。

土井さん: クーポン業界

伸一: クーポン業界。なんとかクーポンとか言ってなかったっけ。

土井さん: 共同購入とかじゃない?

伸一: そうだね。それの、唯一の生き残りじゃないの?『LUXA』って。まだあるの?他にも。

土井さん: 『GROUPON』まだ細々とやってる。

伸一: 『GROUPON』。そだそだ。懐かしい。

土井さん: あとね、『GMO』がやってた、くまポンっていうね。

伸一: あー。あるの?まだ。なんか、ポイントのヤツと組み合わせて、まだ居そうな気もするけど。(笑)

土井さん: あとね、シェアリーっていうのが、光通信系でやってたヤツを、『楽天』が買収して、RaCouponっていう名前に変えてやってたり。

伸一: くまポンあるわ。

真理子: 結構続いてんだね。

伸一: ね。そこに、居た?

土井さん: そこに居た。そこに居た。でも、そこに4年くらい居たね。

《すずかん》 社会創発塾の立ち上げとCheer! NIPPON、参議院選挙活動をニコ生配信した話

土井さん: その仕事やりながらだったけど、2011年に転職して、その会社が大きくなって、今、200人ぐらいになってんだけど。ていうタイミングで、2013年にすずかんの選挙があったんですよね。

伸一: 僕がやったヤツの次か。13年なの?

土井さん: 2013年なの。ちょっと前に戻ると、会社の立ち上げやってきたところから、『楽天』の時はずっと『楽天』の事やってるんだけど、ちょっと色々と始めていく事が出来るなって中で、なんか、政治系の勉強する政策学校みたいなの行ったりとか。

伸一: へえー!何?政経塾みたいなヤツ?

土井さん: それの、ほんとスモール版みたいな。そこに僕のゼミの先生の金子郁容さんが来るとかなったら、ちょっと行ったりしたりもしてたんだけど。

金子 郁容(かねこ いくよう、1948年 – )は、日本の工学者(Ph.D.)。慶應義塾大学教授。専門は情報組織論、ネットワーク論。教育改革国民会議の委員として、我が国におけるコミュニティ・スクールを提唱したことで教育界に広く知られる。
金子郁容

土井さん: そんな中で、2012年ぐらいに、鈴木さんに、すずかんに呼ばれて。

伸一: 鈴木寛。今、何してるの?

土井さん: 文科省補佐官。あと、東大と慶応の教授もやってるんだけど。鈴木さんから、当時の参議院の事務所に呼ばれて。修悟さんたちと一緒に2人で行ったんだけど「土井ちゃんの世代が、学生時代色々頑張ってたのに、社会人になってくすぶってんな」みたいな。(笑)

伸一: くすぶってるつもりは。(笑)あったの?

土井さん: ブログの発信とかも、声を大にして伝えたい事も当時は無かったし。会社とか色々な事を言うと、学生の時は自由に発信できるけど、いやいやここでこの話してもとか、これはコンプライアンスに問題だからとかがあるから、口を閉ざすようになってきた訳ですよ。

その時に、そういう社会人の人たちが、ゆるく繋がっているコミュニティを作っていく事と、なんかあった時に助け合える場所として、フリーメーソンみたいに。

伸一: 結社を?

土井さん: 結社を作ろう。100業種の仕事をやってる奴、確かに名前バイネームで挙げてったら居るよな、と。それを、全員もう1回再結集を、何かあった時のために作る、

伸一: 何かってなんだろう。(笑)まあいいや。うん。

土井さん: 『社会創発塾』という塾を作ろう、と。

伸一: あー!なんか、やってるねー。修悟さんとかとでしょ?

土井さん: 修悟さんと。社団法人作ろうってなって。修悟さん代表理事という。塾長が鈴木寛さんで、塾頭が修悟さんで、副塾頭が僕、みたいな。2012年に立ち上げて。最初にやったプロジェクトの中が、「Cheer! NIPPON」っていう。

伸一: あ!それは私もお世話になりましたよ。

土井さん: そうだよ。

伸一: まだWEBサイト保守してるよ、俺。(笑)サーバー、うちのサーバーになってるから。

チアニッポン!
チアニッポン!

土井さん: 「Cheer! NIPPON」も、鈴木さんが2012年の初旬に「年末のクリスマスに、国立競技場おさえた」と。

伸一: あはははは。(笑)なんかやろう!みたいな。

土井さん: 「これはもう、エポックメーカーだ」って言って。(笑)そこから話が大きくなってって。『Cheer! NIPPON』やるって。

伸一: ちなみに、「Cheer! NIPPON」っていうのは、”旧日本代表の選手たちと、なでしこJAPANを戦わす”っていうイベントだったんだね。

土井さん: 第2部で。あれは3つの目的があって。1つは”オリンピック招致をやる”と。

伸一: 16年のか。20年か。

土井さん: 20年の話。支持率を上げたいっていう話があるのと。あと、国立競技場なくなるから、国立競技場に感謝を伝えようと。

伸一:kok国立競技場は今揉めてんねぇ、すごい。

土井さん: あと、もう1個、震災復興を絡めて、子供たちにスポーツの楽しさを伝えようと。

伸一: あれ?そう言えば、なんか、東北の子供たち来てたよね。

土井さん: そう、呼んだの。僕がそこを、そういうのを、色んな団体との調整を修悟さんがやったりとかして、僕はそれのドキュメンタリーのDVDを作ってね。

伸一: うちにあるよね?

土井さん: ある?「Cheer! NIPPON」。

伸一: 多分。・・・倉庫のDVDボックスに入ってると思うわ。(笑)

土井さん: 僕が、プロデューサーって僕の名前が。(笑)

伸一: 入ってる入ってる。(笑)

土井さん: それがやった事で。そうゆう事を『LUXA』やりながらやって。

2013年、すずかんの選挙になった時に、選挙をやるタイミングで、これからネットの時代だと。ネット選挙解禁の年だったのね。だから、その時に、「いや、ネットだよ。これは、もう、演説を街頭でやるんじゃなくて、これはネット配信だ」って。

伸一: あれ?新宿のあれじゃない?

土井さん: そうそう。「すずかんコラボスタジオ」っていうのね。

伸一: 新宿の南口、駅徒歩1分、2分ぐらいの所にある。

土井さん: そう。駐車場ね。

伸一: 変な掘っ建て小屋みたいなの建ってる。(笑)

土井さん: コインパーキングに、トレーラーハウスをぶち込んで。それで、色を塗って。

伸一: え?デッキ出来てなかった?手前に。

土井さん: デッキ作った。デッキもそこに置いて。そこを、ネットで、ニコ生で映像配信すると。毎晩。毎晩やってた。

伸一: 選挙期間中だから、普通なんか、8時-8時だっけ?9時-8時だっけ?

土井さん: 8時-8時だったかな。

伸一: 朝8時から夜8時までは、

真理子: OKですよってことね。

伸一: そう、街宣車でグルグル走り回って良いんだよね。それはやるんだよね?その後、すずかんだけなぜかニコ生をやるっていう。(笑)新宿のそこに帰ってきて。(笑)

土井さん: そうそうそう、帰ってきて。大前 研一とかとね、こう、なんかやったりとか。

伸一: すっごいビッグネームが来てたよね。

土井さん: 東 浩紀とか堀江さんも最後覗きに来たりとかしてて。最初始めるって時に、じゃ、ネットでこれから映像配信で、政治っていうのは、政治番組にすると5分くらいしかニュース枠は無いから。そうすると、争点みたいな感じで、3つぐらいの争点で話をするけど、いや、その3つの争点っていうと難しい。政治がやらなきゃいけないテーマって100個ぐらいあって。いや、もっといっぱいあって。そういうテーマについて1個1個解決していくためのチームを作っていく事が大事なんだよね。だから、そういうテーマを最初にするっていうものを、言ってて。

「映像配信とかするんですねー」みたいになって。で、誰が、ネットの中継とか、機材とか、やるんすか?と。「いや、そこなんだよね」みたいな。「土井ちゃんさ、8時だからさ、仕事終わったら来てくれないかな」みたいな。から始まったのよ。

渋谷で働いてたんで、「じゃあ、行きますよ」ってなって。配信のスピードもめっちゃ多くなってくるし、Facebook、twitterとかソーシャルメディア色々使って。世の中やった事無い事だから、誰も。ネット選挙っていうと。公職選挙法の問題を解決しながら、どういう風に情報配信出来るのか、みたいなのを作ってやろうって話になって。でも、これやるの大変だなってなった時に、鈴木さんが、「いや、土井ちゃん、ちょっと仕事休んでくんないかな」って。(笑)

伸一: そうなんだ。すごいね。

土井さん: 鈴木さんが『ビズリーチ』の会社に来てくれて。「土井ちゃんを・・・」

伸一: うん。え、何?「2週間貸して下さい!」みたいな?

土井さん: いや、3ヶ月だ。

伸一・真理子: (爆笑)

土井さん: 2週間じゃない。3ヶ月。

伸一: 長い!そうか、選挙期間だけでもね。長いし、準備もあるから。

土井さん: 「3ヶ月くらい、貸してください」って。そしたら南さん、「終わったら返してください」って。(笑)いや、物じゃねえ!物じゃねえぞ、と。

伸一: 「終わったら返してください」いいね。(笑)

土井さん: そういうタイミングで、色々と。休んで仕事をやってて。そん時ぐらいに、自分でもこういう仕事受けたりとかしてて。僕、自分の会社も作ってて。会社には黙ってて。

伸一: うん。それは何?なんの会社だったの?

土井さん: 僕は、映像制作とか、WEB作ってくれとか。政治家のWEB作ってくれみたいなのが、結構色々あったりとかして。じゃあ、作ってますよって事で、個人でやったやつを法人にして。作りたいアプリとかあったから、当時。そういうのも1回ちゃんと法人化しようと思って。選挙終わったタイミングで、負けちゃったんだけど。

伸一: うん。山本 太郎に負けたんだよね。

んー。だから、俺もあの時は、WEBやってたんだよね。すずかんの。

大変だった。しかも、すっごい豪華メンバーだったんだよ。なんかアクセスが集中・・・要するにね、山本太郎と、すずかん、なんか、わー!って盛り上がって、東 浩紀とか、応援してくれてて

土井さん: それ、僕、お願いした方だもんね。

伸一: その時休職中なんだ、じゃ。なるほどね。休職中の土井ちゃんが連絡してたんだ。

土井さん: 飯田ヤスさんとかね。大阪の。あれ、僕の大学のサークルの先輩。

伸一: あー。あとさ、バックエンド、インフラの人で、『楽天』のなんかすごい偉い人だよ。

土井さん: あー。藤原さん。

伸一: 藤原さん、かな?

土井さん: 『楽天』のチームの、

伸一: インフラの人でしょ、あの人。

土井さん: 秘密結社隊が居て、それが、すずかんの応援をする、とかになって。みんなそれで休職っていうか、三木谷さんの所の方から、『楽天』って休職って、有給使うか、みたいな形で、入ってきてもらってて。

伸一: そうなんだ!三木谷さんも応援してくれてるんだ。

土井さん: 『楽天』の人と、そこで再会なのよ、僕。2年ぐらいのブランクを置いて。

なんか、それはそれで、まあ、ちょっとまあ・・・言えない話も色々あるけども。それでまあ、会った後に、どうしようかなって思って。その時自分もウェブでやってこうかなって思ったけど、なんか、やっぱ・・・

伸一: 制作の仕事っていうのもねー。辛いのは辛いわ。

土井さん: もっかい会社戻りまして、『LUXA』って会社に戻って、そこで始めたのがほんと、『LUXA』の、出資も集まったところがあったんで、レストランの予約サイトを作ろうと。

伸一: あー。あれ?出来たよね、それ。

土井さん: 「LUXA RESERVE」っていうね、レストランの予約サイト。

高級飲食店の予約サイトっていうのを、作っていきましょうってなって。安売りをする訳じゃなくて、ちゃんと会員、良い会員というか、そういうの分かる会員を集めてやってこうってモデルを作ろうってので始めて、僕はその、ディレクションとか、営業の管理とか、色々こうやってて。そん時に、えっと、レストランの営業するのも、1個1個こう、訪問してってこうやってくのも効率悪いし、セールス難しいって時に、『辻調理師専門学校』っていう料理の専門学校が、日本で1番大きいね、1学年2,500人。

伸一: へえ!すごいね。服部栄養なんとかじゃないんだ。

土井さん: 服部とか全然ちっちゃいからね。あれの10倍ぐらいあって。もう、そこの卒業生が、「ジョエル・ロブション」とかの、

伸一: なにそれ?

土井さん: 東京の恵比寿にある三ツ星のレストランの料理長とか、そういうところが、こう、卒業生だったりして。そしたら、そこと一緒にやりましょうって。じゃ、卒業生紹介して下さいよって。こっちはそれを紹介しますから、みたいな感じで、取り組みをしてて、そのサイトを作ったの。

そんな中、2015年、昨年ですよね、に、良いタイミングで『KDDI』さんから『LUXA』の買収の話があって。

丸ごと。100%。買収する事になりまして。それで、法人としては1個、ベンチャーとしてはゴールだから。

伸一: うん。そうだね。おめでとうございました!

土井さん: 僕ら、10人ぐらいから始めて、こう、150人ぐらいになってきて、営業成績も上がって色んなサービスも始まって、ゴールだってなった時に、後はどういう風に次の人生行くかなっと思った時に、

伸一: そのまま行ったら、『KDDI』の?

土井さん: グループ会社の社員、だよね。

伸一: そこで、『LUXA』的な商売を、『KDDI』とのシナジーみたいな感じで、やってくのは、

土井さん: だから、今やってんのは、「auショップ」の端末から商品買えるんだけど、その商品は全部『LUXA』がやってたりとか。

伸一: あー!そうなんだ。みかんとか売ってたよね。俺ら「auショップ」行った時にさ、なんか、美味しいコーヒーとか振舞われた。

土井さん: それ『LUXA』がやってんだよ。

伸一: ああいう、物を仕入れてきて売る、物販みたいな。

土井さん: そうそう。『docomo』だったら「dマーケット」ってやってたし、『softbank』だったら「Yahoo!ショッピング」あるけど、えー・・・無いじゃん。

伸一: 『KDDI』は・・・無いわ。

土井さん: 『DeNA』の、なんか、ショッピングみたいなの、やってた気もしたけど、それもエッジ効いて無いから。そういうので、やろうって話になって。シナジーあるよねっていうところがあって、会社が売却になったタイミングで、待てよ、と。ストックオプションも、換金するまでは、換金って言い方はアレですけど、それを行使出来るようになるまでは、

伸一: 何年か、働いてないといけないんだよね、そこで。

土井さん: そこの社員じゃないといけない。持ってるメンバーも本当限られてたんだけど。あとは、そろばん弾いた時に、や、2年半はどうなってるか分からない、3年後ぐらいどうなってるか分かんないし、当時29か、29から30を迎える時に、それでいいんかっていうのを。

伸一: ストックオプション待ちの『KDDI』の子会社の社員で良いのかって思ったのね。

土井さん: ていうのと、あと、裏側で、そういったところだったら、『社会創発塾』やってたり、自分の会社やってたり。

伸一: 結婚したの、いつ?だってその頃じゃない?

土井さん: 2013年。

伸一: じゃあ、そうだわ。

土井さん: 色々やってたのよ。色々やってたんだけど。今まではベンチャーで、そういうところで言ったら、もう自由にやってたけど、いや、待てよ、これ、全部マズイんじゃねえかって。(笑)

伸一: そうだね(笑)

あー。辞めないといけないか、怒られるか、するって事?

土井さん: でも、ほんとに、自分のやり方としては、じゃ、今までの実績もあるし、やっていこうかなって、いうのが、思って。辞めた訳ですよ。

長島町に出会った!

土井さん: っていうのが、僕のストーリーであるのだけど、それのちょっと前、辞めるタイミングぐらいの時に、1回、慶應の玉村先生・・・玉村先生って分かんないかな・・

伸一: 俺は分かんない。どこの人?SFC?

土井さん: SFCの先生。が居て、その先生づたいで、鹿児島県の話で。特産品をネットで売りたいんだけど。講演をやってくんないかって言われたの。仲良くやってた人と一緒に、化粧品の販売戦略考えて欲しいって言われて。

伸一: その頃、ハゲのあれ、ブログやってたからって事?

土井さん: それもそうだし、ネットの男性用化粧品の売り方っていうのとかで、ある大手メーカーが、女性の化粧品やってたのが、メンズ化粧品やりたいって話があって、販売戦略の中で、どういう事をやったら良いのかっていうのを計画するっていうみたいな仕事を、僕の会社で受けた事があって。その時にちょっと仲良くなった人が出てきてて。ネットで物を売るっていうのは、『楽天』の時の話とか、

伸一: 『LUXA』だってそうだよね。

土井さん: 『LUXA』もそうだから、ね。地方の特産品が売れる事例と、僕が得意なのは、立場も別に、そこで営業する訳でもなんでもないから。「ネット出したら売れますよ!」とか、「こんな成功事例ありますよ」って言うのは簡単なの。でも、実際蓋開けてみたら、いや、売れて利益出てる所なんか、もうほんと5%から10%ぐらいしか居ない訳だし。

伸一: 元楽天のスーパー営業マンがそう言ってます!いいのかな?(笑)

土井さん: いや、ほんとほんと、事実だから、伝えた方が良いかも知れない。

でもそれは、人・物・金・情報、全部揃ってなきゃいけないし、それを営業するためにどういう、その、売れてる状態ってどういうものかっていうのを、ちゃんと伝えないといけないじゃない。社員がどのぐらい居て、とか。梱包作業どんぐらい要るんだっけ、とか。

伸一: うんうんうん。それもう、全部が、きちんとなってて、上手く行ってて、5%に入れるか?みたいな。

土井さん: そうそう、そういう世界だから。楽天には多分、今4万店舗ぐらい出店してるけど、売れてない店舗もいっぱいありますし、月商100万円以下の店舗がほとんどだから。そういう中で、事業としてやっていくのに、どうやるのか、みたいなのとか。具体的な楽天さんのここのここの枠に1週間掲載していくらだと思いますか?みたいな、話とか。

それじゃあ儲かんないじゃないか。
儲かんないですよ、広告出したって、短期で見たら儲かんない話とか、じゃそれをどういう風に投資で回収していくのか、みたいな話とかを、島のおじいちゃん・おばあちゃんたちに

伸一: 商売はやってる人たちね?

土井さん: なるべくカタカナを使わないようにね。「コンバージョン」とかは絶対に言わないようにね。

伸一: あー、なんて言うの?

土井さん: 「売れる確率」(笑)「100人買った内、何人が買うか」とか。アクセスとかもだね。「何人が来たか」「ページを見に来たか」とかね。こういう言い換えを全部やってって。

信頼関係が出来た時に、飲み会あった訳ですよ。副町長って、当時地方創生官庁だったんだけど、総務省から出向して来て、今は副町長やってるんだけど、井上貴至くんっていうのが居て、同世代で。同い年なのね。最年少町長って事で。

彼が、御手洗たまちゃんとか仲良くしてて、その世代だよねって、というところで。

(御手洗さんについてはこちらの気仙沼ニッティングのページ著書を見るといいです。)

夜、飲み会をしてる中で2人で話した時に、その、特産品の販売をやってくのは、ネットはもちろんやった方が良いと思うんだけど、それ以外にも、僕の今までやってきた事で言ったら、『辻調理師専門学校』さんとかと組んで、食材をレストランに卸していくみたいな事業できないのかな?とか。

あとは、移住者増やしていくっていう時に、僕を見た時に、『ビズリーチ』っていう会社があって、そこは、その、転職情報とかそういうのやってるところで言うと、移住してこっちの仕事を紹介してったりするのに、そういうサービス使えないかな?とか話をしてた訳。今までやってきた話ね。

そしたら、やろうよ、と。僕も、言ったからにはやろうかなっと思って。

伸一: それが、辞めるちょっと前の時なんだよね。

土井さん: 6月だから、辞めるちょっと前。

伸一: 会社が売れました、みたいなその頃。

土井さん: そうそうそう。仕事としてやろうかなって思った時に、「いや、土井ちゃんさ、でもさ、仕事としてお願いする時にさ、そういうのは無いから」

伸一: そういうのってのは、給料ね?

土井さん: 給料っていうか、委託金みたいな形で、僕の会社で受けるってのは出来ないよねってのがあって。

まだ何か分かんないから。って時に、今、地域おこし協力隊って制度があるから。これだったら活動費として、年間200万円交通費とか、使って良いし、給料も払えるよ、と。

土井ちゃん何処に居ても良いから。飛び回ってて良いから。ただし、1個だけ条件がある、と。住民票移してくれ、と。(笑)

という制度を使って、世の中で言う移住促進制度だと思うけど、新しい働き方みたいなのが出来るなあと思って。

だから、あんまり、僕は自分の事、地域おこし協力隊って、あんまり謳いたくなくて。あくまでも『株式会社コアース』代表取締役社長という形でやりながら、行政の仕事をする形でやってて。タイミング的にそうなった時に、むこうのECサイトを始めようって時に、長島町はブリの養殖が世界一の町で。

伸一: 俺、六本木のTBSの前歩いてたらさ、車が居てさ、ブリ売ってんのよ。

俺、見た。こうやって、「あ、土井ちゃんのやつだ」つって、Instagramしてさ。

土井さん: ああいうのを仕掛けたりしてね。

伸一: トラックが居てさ、おっちゃんが売っててね。結構みんな買ってたよね!あの辺さ、あの立地はズルいよね。他のお店がさ、あっちにいる時に、TBSのイベント会場の敷地の中にいるんだから(笑)

土井さん: 行政と民間で、民間の会社がやるんだけど、町の物産館とか作ろうと思ったら、一等地にね、家賃払って。もう利益出る訳ないよね。でも、キッチンカー作るのは約1,000万円ぐらいだからね。運用コストで言ったらさ、車停めといて、1人の従業員で10万円ぐらいの固定費があって、あとは営業すればするだけ利益になるから、今黒字化してきたから。

単体で。

伸一: キッチンカーは別に単体黒字化を目指してるわけじゃないというか、それは良い事だけど、キッチンカーがあるから、色んな事が起こるよっていう。

土井さん: 宣伝カーだし、町走ってるだけ、駐車してるだけでもね。

伸一: 結構派手だったよ。

土井さん: うん。それを、仕掛けたりするのをやったりとか。するっていうのをやって。やってる事キリ無いんだけど。まず最初にやろうと思ったのが、地域おこし協力隊、僕はベンチャーやってた時もそうだけど、最初は仲間が必要。

仲間が必要だって時に、やりたい事いっぱいあるよねって。ぶわーって書き出して。そういうものを、採用するっていうのに、『ビズリーチ』とやりましょうよ、と。南さんに話をしに行って。

んで、「スタンバイ」って彼やってるのね。

伸一: 「スタンバイ」?

土井さん: 「スタンバイ」っていう、『ビズリーチ』がやってる、誰でも無料で掲載出来るような。

伸一: あ!なんかさ、無料の作ってるよね。求人と求職を、無料で出来るサイトみたいなやつ、作ってるよね。

『スタンバイ・カンパニー』って書いてる。これは何?裏は『ビズリーチ』なの?

土井さん: これ、『ビズリーチ』がやってるやつで。地域プロデューサー、これ僕やってんのよ。

「お客様の声」で、ほら、僕居るじゃん。(笑)

伸一: あれ、すごい。すごいじゃん!「地域おこし協力隊 6名採用」って書いてあるよ。

真理子: え、6名採用って事は、同じように住民票を移して、

土井さん: そうそうそう。

えー・・・どいたかし・・・。エゴサーチすると・・・出てこないかな、ニュースの所かな。ほら、1番最初にやったの、これ。

伸一: なに・・・「最年少副町長の挑戦!鹿児島県長島町、地方創生人材24職種をネット公募」!なるほど。

土井さん: ほら、南壮一郎と、副町長井上くんと、僕。

伸一: ほんとだ!ブリ持ってんじゃん。ブリのTシャツ着て、ブリ持ってるよ?

土井さん: ヤバいでしょ、これ。これが去年の11月にあって。

伸一: 南さんは?これ、お酒みたいなの持って。

土井さん: これはお酒。「島美人」ていう、この名産の焼酎を持ってもらって。

これが僕が1番最初にやった仕事で。

伸一: この枠組みの中で仕事するってなって、1番最初?

土井さん: そうそう。仕事も、地域でやる仕事っていうのを、やりたいけど出来ない仕事を行政側から出してもらって、それを僕がサイト作って、「スタンバイ」やって。これも、『ビズリーチ』としてはそういう風に使ってもらうっていう事例を作りたくて。

ここから始まって今、石川県がやったりとか、鹿児島の県内も10市町村ぐらいがこうやったりとか、始まったりとかして。1番最初、だから、こういう風に、もう、大々的に渋谷で記者会見もやって。みたいなのが。

伸一: こういうのって結構、何、来るの?人材は。

土井さん: 採用サービスっていうのは、メディアとしての力として、自分の抱えているユーザーにこうリーチしていくから、お金を払って採用費払ってやるけど、これは全部無料なのね。自分たちで求人サイト作れて、

伸一: そういう意味なんだ。

土井さん: そういうサービスだから。

伸一: 中の人が、別に、こう、マッチングしたりとかしてくれる訳じゃなくて、その、ページが作れるよってサービスなの?この「スタンバイ」。

土井さん: ページが作れるのと、あと、採用管理。履歴書とか全部、こう、テンプレで送ってきてくれるし。マッチングしたよって出てくるっていうのがあって。

これを、やったんですよ。そっからシェアしてもらって。それが、僕らのページ・・・こんな風にページで作って。

採用する時の条件とか、全部作って、いっぱい仕事は、こう、ぶわーっと作ったのよ。

伸一: ほんと、あ!これが24職種ってやつなんだ。

土井さん: 作って、こう見てもらえれば分かると思うんだけど、シェアが720。そうすると、友達の友達ぐらいが、みんな見てくれて、そっから、僕の元居た会社の部下だった奴が、今入ってきたり。(笑)

伸一: そうなんだ。じゃ、その、やりたい事がいっぱいあるよねっていうやつを、こう書き出したやつが、全部今ここに載ってる、例えばなに。

土井さん: 面白い事例で言うと、化石が採れるんですよ、ここの島。化石を観光資源として使える人材が欲しいと。友達の友達の友達の友達ぐらいに居た、京都大学で化石の研究をずっとやってた30歳のね。いわゆるポスドクみたいなのが応募してきたりとか。

今までに無いマッチングがここで出来たよね、っていう。

伸一: 仕事なんか無いもんね、化石のさ、ポスドクの人だって。結構大変だと思うから。

土井さん: 人生化石に注ぎ込んで30年過ごせるってすごいなって思う。ある意味尊敬するけど。

伸一: でさ、それを仕事にするったって無いもんね。掘りに行くかさ、どうするか、みたいな。ちなみに、男木に引っ越してきたダモンテさんて人は考古学者ですよ。

なんだっけ。トルコで化石掘ってたんだもんね。後でそこの所にお昼食べに行くの。

土井さん: ほんとに?ほんとに?

でもそういう事じゃん。なんか、地方でやっていくっていうところで言ったら、そういうなんか、こう、尖ってる人というか。

誰でも良いから来てくださいよって言うと、誰も来なくて。こういう事が出来ますよ、みたいなところがあると。

伸一: あ〜、なるほどね!「こういうのがやりたい人、募集!」みたいなのを、いっぱい出すんだ。

土井さん: 南壮一郎メソッドで言ったら、「他の誰でもなく、お前なんだ」っていうところが、言えるじゃないですか。40人ぐらい応募が来て。そんで、今、6名かな、採用して。

伸一: それがさっきの6人なんだ。

土井さん: そうそう。あとは、辻調の話が、レストランの営業したって話から始まって、これ今僕の作ったサイトなんだけど。

伸一: 『長島大陸市場』。nagashimatairiku.com ですね。お〜!お、『鰤王』キタ!でた、ブリうま食堂!これか!

土井さん: キッチンカー。こういうの走ってんの。

食堂もこっちでやってたり。あと、視察ツアーっていうの、今これ、僕結構いいなあって思ってるんだけど、シェフに来てもらおうと思って。シェフがこうやって、町の生産農家さんの所に来て、交流してもらって。

現場の物見てもらって。それを、1番最初にやったのは、辻調の人に来てもらって、シェフに、生産地回ってもらって、一緒にジャガイモほったり。養殖見て、魚釣ったりして。それをやった後に、僕ん家にみんな来てもらってBBQやると。

2日目はその食材を利用して、シェフたちが料理をして。

そういう事の事業をやろうってのを言って。生産者さんをこうやってWEBサイトのページに出していきながら。シェフはここのページから見たら応募できるよっていう提案を。

長島大陸
長島大陸

伸一: そっか。これ、いいね。超いいじゃん。

土井さん: 今度、今、やろうと思ってるのが、俺はイケてると思うんだけど、ふるさと納税ってあるんだけど。

ふるさと納税って、都心から地方の所に税金を納めると「返礼品」っていうので。

伸一: うんうんうん。あれは所得税でしょ?

土井さん: 住民税。住民税の20%を上限にして、税金の控除の対象になりますよ、っていう。

伸一: 狛江市に払うとか、世田谷区に払ってるヤツを、他所に20%払えるよっていう。

土井さん: でも、世の中おかしくなってて、20%分を上限にして、税金を払いますと、返礼品が貰えますよと。自己負担額は2,000円なの。どんなに払っても。

伸一: え、どういう意味?

土井さん: ふるさと納税の仕組みで言うと、だいたい年収に応じてだけど、年収5〜600万の人だと、住民税の20%、5万円ぐらいなのね。

そうすると、5万円寄附する事が出来る。そうすると、商品が送られて来る。そうしたら、4万8,000円分は税金で、確定申告の時に返って来る。

伸一: ・・・。え?!そうなの?しかも、物も貰えんの?

土井さん: 物も貰えるの。

伸一: そんじゃ、みんなやればいいじゃん。

土井さん: そうなの。みんなやればいいの。応援したい自治体の所にこうみんなやるって。今めっちゃ、それが金額増えてるの。

伸一: そりゃそうでしょ、だって。税金払ったのにさ、2,000円以外返って来る訳でしょ?(笑)

土井さん: 返ってくる。物が貰えるから。そしたら、何が起こってるかって言うと、

伸一: うん。お金どこ行ってんだ?

土井さん: お金は自治体が、それじゃ5万円寄附されたら、だいたい、

伸一: いやだけど、確定申告って事は、

土井さん: 確定申告は簡単な仕組みになってて、行政が、

伸一: だから紙を送って来るんでしょ?あんた、これ、やりましたっつったら、

土井さん: ワンストップ証明書っていうのが送られて来て、それを持って、自分の市役所とか行けばいいし。今は会社にそれを渡せば、税金をやってくれるような仕組みになってるから、今めっちゃ増えてんだけど。

その制度って、5万円寄附しました、そしたら、返礼品の率っていうのを、5万円だったらだいたい、みんなで紳士ルールがね、何を送っても良いんだけど、40%ぐらい。5万円だったら2万円ぐらい分を返礼品にしましょうよと。でも、40%だから、これ原価の話かな?とか。上代の話かな?とか。

伸一: はははは(笑)いや、そこは上代じゃないとダメでしょ。小売価格じゃないとおかしくなるじゃん。

土井さん: でも、ほら、自治体の職員は分らないじゃん。もちろん、一次産業やってる所とかだったらさ。

牛肉の価格っていうのはさ、小売価格なんか知らんよ、と。

伸一: 確かに。東京のどっかの店に並んでる時の価格なんて。

知らないんだね。うん。俺たちに見えてるのは、キロ。

土井さん: キロいくらや!と。なんぼや?みたいな。だいたい、だってさ、言ったらさ、一次生産からしたら3倍ぐらいの価格になってるからさ。

何が起こるかって言うと、5万円寄附されたものを、100%商品に充てたって、地元の産業が潤うんだったら良いっていうのも、自治体の論理で言ったらそうなの。

伸一: あるよね。うん。

だから、要するに自治体からしたら、じゃ、5万円入って来ましたと。その自治体で何かに使いますと。かつ、何(笑)、その金で、地元の生産者から買って来て送って、そこでクルって1回転してお終い、でも良いの?

土井さん: うん、良い訳でしょ。だから、今、世の中がおかしくなってて。返礼品合戦っていうのが起こってる訳。

伸一: 聞いた事あるよ、だけど、それ、俺が問題だなって思ったのは、iPadとか送ってる所あるじゃん。

真理子: え、そうなの?

伸一: そうそうそう。だから、それが変っていうか。だから、10何万入れたらiPad送られてきて、俺が知らなかったのは、しかも10何万マイナス2,000円は、確定申告で戻ってくる。(笑)

土井さん: 戻って来るんだよ!

伸一: ははははは(笑)

土井さん: ヤバイよ。ヤバイヤバイ。年収超高い人っていうのは、年収1億円の人はその枠が200万円ぐらいあるから。もう、買いまくれると。

iPadの部品のここのなんとかの、Appleのなんとかの部品を納めてる会社が地元の工場あるんすわ!って言われたら、まあそうなんすか、みたいな。

伸一: なるほどね。そんなの、日本中に居ると思うよ。

土井さん: 世の中おかしくなってるっていうのがあるんだけど。でも、この制度の良い所は、自分でその納める税金を、自治体を決めれる。自治体を決めれるだけじゃなくて、その、使用用途も選べんのよ。

だから、良い事やってる自治体に寄附出来るよっていう制度なんで。

僕がやろうと思ってるのは、シェフのツアーに来てくれてるようなレストランのチケット。

伸一: なるほどね!それ、都会に居るからいいね。レストランは都会にあるんだもんね。

土井さん: ミシュラン取ってるような所のシェフが、辻調の出身の人居るから。シェフに、例えば5万円を払ってもらったら、1万円のコースをペアで食べてもらって。そこで使っている食材っていうのは長島の食材を使ってもらってる。

伸一: なんか、1個噛んでるから、なんか、良い。

土井さん: 5万円というと、3万円税収に入る訳じゃない。その3万円分の予算を、次はこのシェフのツアーの予算に充てようっていうのをやろうと思って。

そしたら、継続できる仕組みになる。っていうのを、今仕掛けようと思ってて。

伸一: いいねえ。さすが!デキるわぁ〜、土井ちゃん。(笑)

土井さん: 今、長々と最初の方に自分の経歴の話したと思うんだけど、

伸一: 全部まとまってるじゃん。『ビズリーチ』の話したじゃん。そしてそれを売るのは、『LUXA』の話、『楽天』の話、ねえ?

土井さん: 『楽天』で、今ねえ、ふるさと納税のページも作ったんですよ。「楽天 ふるさと納税」っていうのがあって、その中に自治体として出店してもらって。売ったりとかして。

伸一: あれ、なんか、綺麗なページだね。

土井さん: これはもう、シンプルな。売ってもらうというのをやってると、もうこれ買う時に色々出来るよっていう。

伸一: あれ、楽天なのにさ、商品名が「ふるさと納税」ってなってるじゃん。

楽天のふるさと納税のページ
楽天のふるさと納税のページ

土井さん: そうそう。これ全部、ふるさと納税なんですよ。「楽天ふるさと納税」っていうのをやってて。

楽天市場の中に、自治体として出店してもらうよ、と。自治体として出店すると、ふるさと納税として、返礼品を送れるプログラムがあって。

伸一: お会計とか、クレジットカード?

土井さん: もちろん!ポイントも付きます。

伸一: いや、おい、営業マンがなんか言ってるぞ。(笑)

土井さん: 今ならなんと、ポイントアップ、これ「7倍」って書いてる。(笑)しかも、これ税金で返礼品が。

伸一: そうだね、ちょっとさ、これ、すごいね、7倍ってさ。(笑)「地元が潤うなら良いですよ、良いですよ」だね。でもさ、ふるさと納税・・・ちょっと、なんか、俺、あれが分かんないけどね。これ、買うボタン押したらどこ行くのよ?「寄附を申し込む」ボタンじゃん。「かごに入れる」ボタンじゃないよ。

土井さん: あくまでも、寄附ですからね。寄附を、この、用途っていうのが選べて。この用途は・・・

伸一: どっかに書かれてるんだろうね。(笑)用途はどうでも良いから下の方に書かれてるじゃん(笑)

土井さん: ほら、ほら、「子どもたちを対象とした異文化交流」とかね。もう、なんか、あって無いようなもん。

伸一: ちょっと、なんか、行政っぽいね!

土井さん: なんでも使えますよって形してんですよ。

伸一: うん。だってさ、仕様書とか目に浮かぶもんね、これのね。これのさ。

土井さん: シェフのツアーとか、レストランのチケット売るとかも『LUXA』でやってた事なんですよ。

『LUXA』で、『GROUPON』みたいなサービスだから、レストランのチケットを売ってやるって事を、ふるさと納税のパッケージにしたら。

伸一: おんなじだ!おんなじ話だ。

土井さん: もっと言うと、地域おこし協力隊って来てくれてる僕の部下っていうのは、そのレストランの営業やってたメンバーだから。

伸一: (笑)もう、出来ない訳が無い。

土井さん: 出来無い訳が無い。だってやってきたんだもん、それ。レストランも別に安売りする訳じゃ無い。

伸一: うん。そうだね。よくハマったね?そこを見つけるのはスゴイわ。

土井さん: 『楽天』の話も、こないだ『楽天』の、辞めて5年経つんだけど、この前『楽天』の食堂で、ふるさと納税のPRっていう事で、食堂と連携して、楽天の社員食堂で。PRやったりとか。今までお世話になったきた人に繋がったりとかしてやってて。で、さっきの映画館の話なんだけど。

伸一: うん・・・なんかさ(笑)、もうここで1万円買ったらさ、ポイント1,000点付くの?

土井さん: 10倍。もう、無茶苦茶。1個、これに対して批判はあるんですよ。

税金使って、町のパンフレット作って、どないするんや、みたいな。だから、さすがに電化製品やめましょうよ、とか、紳士協定が出来たりしたんだけど。

でも、元々の発想は素晴らしくて。都市部に集まってくる税金を、国が1回国庫に入れて、地方交付金としてばら撒くんじゃなくて、自治体が「こういう事に使いたいんだ」っていうものを明確に打ち出す所に対して、ふるさとだったり、応援したい自治体に「寄附」という形で税金を送る。

伸一: それはすごい良い事だよね。だって、税金を払う方も漫然とね?バコン!とパーセンテージ、数字だけ、とかじゃなくて、こう、「ここのこれをこういう風にするんだったら、こっちにちょっと使ってもらおうか」みたいな事が、出来る訳だからね。

土井さん: この仕組みっていうのは、だから、総務省としても、もう、これ過去5年ぐらいやってるんだけど、その上限を増やしたり、手続きを簡単にするっていうのが、今ぶわーっと増えてんの。これもちゃんと続けて行きたいっていうが、総務省もあったりする中で。

伸一: そりゃ、最初の5年、ちょっとぐらい揉めたってさ、良いよね。良い仕組みが出来るんなら。

なんか、最初からそんな完璧にさ、行くよりもね。ちょっとバグっちゃった、みたいな。いいじゃん。

土井さん: 自治体としてもさ、どんどんどんどん物をぶわーって出してるから、今逆に言うと、なんか、足立区とかがね、どんどん税金がなくなっていくの。

人口多いけど出す物が無いみたいな。ていうのがあったりとか、問題になってたりするんだけど。でも、元々の理念は良いよね。

地域おこしクラウドファンディング

土井さん: ていう中で、総務省さんが、『楽天』とか、「ふるさとチョイス」ってやってる所とか。

「ふるさとチョイス」って、ふるさと納税ばっかりやってるECサイトやってる所とか。そこが1番なんだけど。あと、それが佐藤 大吾さんがいる「JapanGiving」とかと、一緒に連名で、今年の5月に記者会見やったんですよ。何かって言うと、地域おこし協力隊の人たちがやろうとしている事業を、ふるさと納税の仕組みを使って、クラウドファンディングで集めて、お金を活動に出せるような形を作りましょうよ、と。

伸一: なるほど。「ニッポン移住・交流ナビ」だって。こんなんあったんだ。

土井さん: この中に、ここがあるんですよ、地域おこしクラウドファンディング。「地域おこし協力隊クラウドファディングでは、全国の地域おこし協力隊が提案する様々な活動を応援することができます。あなたのささやかな支援が、隊員の将来の活躍につながります。」

壮大な、こういうプロジェクトでいった訳ですよ。地域おこし協力隊の人のやりたい事をこう、やりましょう、と。

そしたら、何が起こったかと言うとですね。地域おこし協力隊っていうのは、全国に3,000人ぐらい居るんですけど、自治体毎によってやってる事全然違うし。ある所では朝8時から夜5時までの定時で出勤しなければならないとか。

ある所は、もう、イベント担当みたいな感じで、行政の部署の1個の、こう、臨時職員みたいな扱いになったりとか。ある所、私の所とかは、

伸一: どこに居てもいいよ、みたいな。(笑)

土井さん: 壮大なね?やろうとしてる事はすごく良い事なんだけど、蓋を開けてみてビックリ。

地域おこし協力隊で、クラウドファンディングでやりたいっていう地域おこし協力隊員が、全国にほとんど居なかった、と。(笑)

伸一: なんか地域おこし協力隊、そもそも、地域おこしに絡んで行きつつ、将来は移住したい人の為の制度なんでしょ?

土井さん: そうそう。だから、基本的には副業OKにしないといけないと思うし。その、生活の基盤を作ってかないといけないし、活動はどんどんやらせた方が良いんだけど。行政の方が、その、活動の仕方とか、そんな働き方分からないし。

伸一: そうだねえ。なんか、若者やって来て、「まあ、好きにやっときなよ」とは言いにくいかも知れないね。

土井さん: だから、そしたら、もう「自分の部署で」とか、「担当はこれで」みたいな。「報告してね」とか、「どっか出かけるんだったら、先に出張申請してね」とかなってくると。そしたら、僕がね、「ちょっと男木島、ちょっと寄っていこう」みたいなの、出来ないから。

山シアター

土井さん: 世の中的には、全然事例が集まんない中で、ちょっと「なんかやってくんないか?」って相談が来て。

伸一: うん。いくつか出てるじゃん。それの内の1つが、キタ。「スクリーンは山!人口11000人の鹿児島最北端の島・長島町でエコすぎるシアターを作りたい!」。すごいなあ。え、目標金額150万円。

土井さん: これを、僕の自宅の前なんですけど。

伸一: お!キター!もう集まってるじゃん。

土井さん: まあ、終わったんですけど。先月かな?9月末に、終わったのかな。んで、集めるっていうのを。

伸一: 出た。見てこれ。昼の長島が綺麗だね。

土井さん: 夜の長島。

伸一: 真っ暗だね。ほんっとに。

土井さん: 遊びが無いから作ろうってので。僕の自宅の前に山がこうそびえるって。これほんとに、実写だからね。

伸一: これスゴイねー。いや、なんか、山に投射してるだけなんでしょ?

この時のプロジェクターは、4万円ぐらいの普通の。

土井さん: そう、会議用のプロジェクター。

綺麗に映ってんじゃんって思うけど、やっぱりね、4万円だとね、これシャッター速度遅くしてるから綺麗に映ってんの。

伸一: なるほどなるほど。じゃ、実際に見えてんのは、もうちょっと暗いんだ。

土井さん: プロジェクターの費用は、明るさ4,000ルーメンぐらいのね、業務用っていうか、会議用の。

プロジェクションマッピングでやるやつとかになると、1万ルーメンとか、1万5,000ルーメンとかになる訳ですよ。そうすると、超明るくパキっと映るんだけど。そうすると、値段がもう、100万ぐらいするんですよ。それを、買いたいなぁと思って。

クラウドファンディングの仕組みとして言うと、「JapanGiving」さんの事例としては無かったのがあって、佐藤大吾さんがやってる所があって。150万予算を使いたいというところで、ふるさと納税となります、と。

伸一: すごいねえ。確かに、なんか、ふるさと納税の・・・。

俺、これさ、支援したのよ。いくらだか忘れたけど。

土井さん: ありがとうございます!

伸一: いや。(笑)そん時に、なんかあったわ!カートみたいなやつがあってさ。普通、クレジットカードにしますか?とかだけじゃん。そこに、なんか、あった気がする。

土井さん: ワンストップ証明かな、それ。

伸一: 欲しい人はなんとかかんとか、って書いてあったわ。やれば良かったね。そしたら、だってさ、1万円寄附したら、8,000円返って来る訳でしょ?

土井さん: 返って来ます。

でも、返って来るって言い方するとアレだけど、そしたらさ、いやいや、西川くんみたいなのは、ほんとは僕はあんまりしない方が良いと思う。それは何故かって言うと、高松市が貰えるお金だったし。だから、東京のど真ん中に居る人がやった方が良いの。

伸一: なるほどね、んー。そっかそっかそっか。

土井さん: 税収が。

でね、僕がこれを、そういうのやった中で言うと、これを、まあやって、最後はもうみんなに、今までお世話になった人とかに1個1個メッセしながらお願いしていって。大事だな思うのは、志しと言うか、やろうとしている事を寄附して頂くっていう仕組みが大事だと思ってて、返礼品は特にあんま無くてですね。名誉館長になるという。名前を書くよっていうのと。あと、BBQに招待しますよ。映画館に上映会に招待しますよ。

伸一: しかも、行かなきゃいけないっていうね。(笑)返礼品なのに。その、島に行って、さらにお金も落としてもらわなきゃいけない。

土井さん: それが、でも、1番理想っちゃ理想だと思ったから。俺も、どストレートで行こう、と。

ここが、見てもらった人たちとか、知ってもらうっていうのは、出来たっていうのが。

僕がやってるところで言うと、そういう、世の中にある、行政の仕組みを使った物を、ITの事業者さんと組んで、『楽天』だったり、そういう仕事をしています。

伸一: どうですか?これは。すごくない?

真理子: すごいねー。

学校法人 カドカワドワンゴ N高等学校》 肝入り案件のNセンターの話

土井さん: あ!もう1個、僕、ちょっと、もう1個いい?これ僕の、肝入りの案件で、やろうと思ってるのは。

これ、肝入りの、これだけ話させて下さい。学校が無いんですよ。高校が無いんですよ。

伸一: ほう!キタ、マジ?

土井さん: 高校が無くて。島に、高校が無いから、人口的に言うと、高校のタイミングと、就職のタイミングで、島から人が減っていきますよ、と。産業の問題があったりとかして。

小中学校は、小学校11校、中学校が3校、かな。高校は10年前まではあったんですよ。廃校になったの。減り調子だし。聞く所によると、ヤンキーばっかりだったと。(笑)

全員:
(笑)

伸一: 島の人達ももうあんな高校要らんわー!みたいな?(笑)

土井さん: 漁民の町だから、お世話になってる人とかもリーゼントだったとか言って。(笑)

でも、よくよく考えるとその通りで。人口減少だし、僕も親だったら、そんなリーゼントで荒れた地元の高校に行かせたいかって言ったら、行かせたくないじゃん。

世の中には色んな仕事がある訳だし、色んな事を見てもらいたいよねっていうのがある中で。でも、高校、今後なくなっていく訳じゃないですか。人口減を含めて。ていう時に、僕が1個やろうと思ったのは、『ドワンゴ』。『ニコニコ動画』をやってる、ネット選挙をやった時に一緒にお世話になった人が居る、教育関係で言ったら鈴木 寛さんもお世話になったっていうのがあって。

伸一: すっごいねー。ハマってくるねー。

土井さん: ていう時に、N高校っていうのを『ドワンゴ』がやってるんですよ。今年の4月から。

N高校って、ネットの高校で。

ニコ生を見て高校の授業を受けて。修学旅行はドラクエ、みたいなね。(笑)N高校っていうのをやってて。国語・算数・理科・社会は、

伸一: ちょっと待って。学校法人 カドカワドワンゴ学園になってるよ。法人なの?

土井さん: 法人、法人。

卒業出来るんですよ。ちゃんと高卒の資格取れる訳ですよ。

ネットの高校。好きな時間で使えますよ。

伸一: うん、すごい。(笑)

土井さん: 担任からのアドバイスとか、ホームルームは「Slack」でやってますね。(笑)

コミュニケーションは「Slack」で。修学旅行はドラクエで。VRで一緒に授業を受けてみたりとか、そういうような。

部活は将棋部があるとかね。

伸一: 囲碁部があるじゃん。入りたい、入りたい。

土井さん: 格ゲー部。サッカー部。

『ドワンゴ』さんから最初お話があった時に、これの運用を自治体がやって、町に授業を受けれる場所を作って、授業のサポート、分かんなかったら、・・・

通信制教育って1番の問題は、継続率、卒業率が低い訳ですよ。

伸一: 始めても、もう続かないと。辞めちゃうと。

土井さん: 僕も進研ゼミを、何回挫折したかっていう。でもさ、それってさ、やっぱさ、1人じゃ出来なかったり、一緒に学ぶ人が居たりさ。が、あると思ってて。

この島でやっていく、自治体の中で運用するモデルを作ろうっていうので、Nセンターというのをね、作ったんですよ。これですね。カドカワ、ネットの教育の拠点を作りましょう、と。

伸一:伸一:ほんとだ。武雄市も入ってるじゃん。佐賀県武雄市。

土井さん: 武雄と南牧。

伸一: 「カドカワは、各地にネット教育を活用した教育拠点をつくる“Nセンター”プロジェクトを開始。鹿児島県長島町、群馬県南牧村、佐賀県武雄市に“Nセンター”を開設することが決定したと発表した」。

土井さん: これが5月30日の話ですね。

伸一: 半年前か。

「各地方自治体とドワンゴ、カドカワが開校した“N高等学校”が連携して開校する地域の教育拠点。昨今、日本の少子化により小中学校、高校の統廃合が進み、全自治体の1/4に高校がなく、これにより地域間で教育格差が生じ、教育場所を求めて高校のある地域への移住も増えてきている、と同社。」「“Nセンター”では各地方自治体の協力のもと空き施設を有効活用し、“N高等学校”のウェブ授業のシステムを受講できるようにする他、職業体験やプログラミング学習の機会も提供し、若者と地域住民が交流できる新しい拠点とすることを目指すとのこと。高校や教育機関がない地域にネットを活用した教育拠点をつくることで、通信制高校生が通える場所となる他、都市部と地方で広がる教育格差の問題を解消したいと、同社は考えている。」

なるほど!

土井さん: これをやる場所を、作るっていうのをやったんですよ。まだね、サイトをそれこそWordPresssでちょっとずつカチカチやってるんですけど。まだ、サイトは出来てなくて。

伸一: Facebookページがあるの?

土井さん: Nセンターあった。これですね。これを、作ってる訳なんですけど。こんなのとか出来たんですよ。

伸一: 綺麗じゃん!超!

土井さん: 役場の最上階に作ったんですよ。ウッディな感じで。

伸一: いや、なんか、木とか机とか、すごい素敵な感じで。学校ぽくないね。

土井さん: 学校ぽくは・・・その、最初はね廃材とか利用して学校とか作ろうとか思ってたけど。

伸一: ちょっと、コワーキングスペース感、出てるね。

土井さん: 子供たちに来てもらったり。あと、僕が学生の時にやってた、メディアキャンプって分かるかな?

伸一: 分かる分かる。

土井さん: 映像作る、ああいうのをやったりとかね。そういうのをしてるんですよ。役場の最上階なんだけど。

伸一: これ、役場の最上階でこれはカッコイイね。ふーん。

土井さん: それをね、作ってね、この、ここの内装のデザインとか、こう配置とかも、元々は更地の誰も使わない所だったから。照明替えたりとか、色々やって。設計をね、僕の弟が建築やってたから、それにやらせて。色々、作った。

そこは、目的は3つぐらいあって。1つは、町の子供たちが通える学校にしようと。でも、そんなの最初っから居る訳じゃないから。

もう1個は、N高校っていうのが、全国に、生徒が、今2,000人ぐらい居るの。今年の4月から始まって、もうすでに2,000人。

不登校になった親御さんとかはさ、やっぱ、行かせたいしさ。

伸一: まあねえ、楽しいだろうしな。授業が受けれるのは良いと思うわ。

土井さん: ていうのを、全国に作る、というのがあって。まず、今なんだろ、受け入れ先として、ここに、2週間とか3週間とか滞在してもらって。島の職業を知りながら勉強をしていく、みたいなものを、やってくっていうのを、考えていて。

僕がやりたいなと思ったのは、ここに行ったら、体験型学習じゃないけど、「WEBの製作が出来るようになってます!」とかじゃなくて、「町の農家さんの、こういう課題があって、長島紅さつまっていうサツマイモの品種を作って、ブランディングしようと思ってるけど、上手く行ってませんよ」みたいな。「それを宣伝するWEBサイトを作るのに、こういう活動をしました!」みたいなものを。

伸一: うん。事例として見せるってこと?一緒にやるの?(笑)

土井さん: やるようなプログラムにしたいなと思ってて。

伸一: 高校生でしょ?すごいね。(笑)

土井さん: そしたら、それをAO入試に使えるの。大学に入る時に、そういう経験ていうのを、ちゃんと作れるようなものを、プログラムとして提供しようっていうのをやってこうっていうのを、1つ。

慶應の、それがすずかんとかにも、一緒に話をしてるんだけど。そういうような仕組みっていうのを、モデルとして作っていこうよと。

もう1個、やりたいなと思ってるが、こういう拠点を、全国にいっぱい作りたいの。47都道府県に作ったり、海外も含めたら。

高校生活って12ヶ月かける3年ある訳だから、36ヶ月あるじゃない。36都市というか、36地域に、住んだことあるような高校生が居たら。

伸一: いいねえ。(笑)

そう、だから、これいいなあと思うのはさ、別に、全員そうしろって言ってる訳じゃないからね。こう、何万人の中の、

土井さん: 一部が、で良い訳だし。

僕は「大学生になって、地域の問題考えてます」みたいなの、いっぱい会ってきたんだけど。でも、具体的にさ、バイネームでさ、「男木島でこういう課題があって、それをなんとかしたいんですよ」って言ってくる大学生の方が強いじゃん。

そういう実体験っていうのをつめる場所として、えー、ネットだったら高校の授業は、めっちゃ安価に出来る訳ですよ。高校の授業は全部あるし。メンターみたいなのって、地域の人が関われば、出来るし。

施設は、学校を運用しようと思ったら、学校を作って、国語・算数・理科・社会、先生の給料を払って、メンテナンス費かかって、学校行事が色々あって、だけど。大変じゃん?

伸一: こっちはね。もう、N高校なら、ドラクエもやってくれるし。

土井さん: うん、学校はあるし、プログラム、学生の募集もあるし。町のお祭りが文化祭にしちゃえば良い訳だし。

そういう形のコミュニティの作り方をした時に、21世紀の新しい学校の形みたいなのを、ネットだから出来るっていうのは、あるんじゃないかなあと思って。これを、僕は肝入りにしたいな、と。

伸一: すごいね。これは何年ぐらいの?もう、でも、あるんでしょ?このセンターは。

土井さん: 作ったの。今年の8月に作ったの。今これを運用し出してるっていうのがあって。これを運用するために、もう、やりたい事の中で書いてきて、そしたらね、これの、今、Nセンターの所長に就任してくれたのは、超ハイスペック。東京大学 法学部を出て、『DeNA』に3年間勤めて、今、長島町で地域おこし協力隊やってくれてるの。

伸一: ははははは(笑)長島町の地域おこし協力隊は、ヒット人材が、もう、すごいね。

土井さん: 学歴高いですよ。

伸一: そうだね。SFC、東大を筆頭に。(笑)

土井さん: 京都大学の博士も居ますから。

伸一: ははははは(笑)もうさ、すごいね。盛り上がってるね。

井の中の蛙かと思い全国行脚しようかと思ってる今

土井さん: 僕、自治体がやってる事っていうのは、「自治体で、こんな新しい事を始めました」とか、色々あるけど、スケールしないっていうか、スピード感遅くなったりとか。その町だから出来るよねっていう仕組みが結構多いな、と思ってて。

僕がやりたいなと思ってるのは、インターネットの事業者がやってる事を、地域版にカスタマイズしたものがあれば。別に、町でやってる事って、最先端な技術を作ってる訳でもないし。ネットだけ繋いどけば出来る訳だし。

さっきのシェフのツアーとかも、仕組みがあれば出来るものだし。どこでも出来るから。そういうモデルを作ってくっていうのを、やろう、ってのを1年間やってきた訳ですよ。

伸一: へえ〜。素晴らしい。(拍手)

土井さん: ありがとうございます。

伸一: すごい事だよ、これは。

土井さん: ただね、やっぱりね、井の中の蛙だなと思って、最近。

他の自治体とかのやってる取り組みとかに対するリスペクトと知識が、僕は全然足りなかったなと思っていて。

伸一: それで今ウロウロしてんの?

土井さん: 色んな所に今年は出かけて行こうと思って。

伸一: でもさ、最初の1年はさ、出来る事をやって。もう、こんなやった訳だから。また次は、じゃ、次は行脚、全国行脚なの?(笑)

土井さん: 行脚して行きながら、あとは、僕も、その、地域おこし協力隊っていうか、あんま名乗りたくないけど、それをじゃないちゃんと働き方みたいなのを、自分の会社もあるし。

っていう時に、西川くんのやってる事とか、すーんごいなあ!とか思って。

伸一: いや、僕のやってる事は。(笑)いいんだけどさ。でも、この島の中にも面白い人居るもんね?

土井さん: だから、このNセンターとかも、ここにあっても良い訳じゃん。ここでも出来るよ、だから。

伸一: 俺ん家?あと、そっちの納屋のあっちとかね。

土井さん: 受け入れてあげて。そんでさ、高校生にさ、例えば「納屋を一緒に作るプロジェクトに参加しませんか?」とかって、N高生を集めてさ。

伸一: うん、やっちゃおか?あっ。それやろう。そうしようそうしよう。うん、それいいねえ。

土井さん: そういう事の繋がりがあったりすると、町の人、参加して来て。高校生からしてみたらさ。

伸一: いや、高校生はね、今欠けてるんですよ?ここにも高校は無いからさ。高校生という存在は、俺はこの島で見た事が無い。あのー、見た事はあるかも知んないけど。(笑)でも、居ないよね?

だから、あれぐらいの年代?大学生とかも、あんまり居ないし。あの「こえび隊」とか居るけどね。なんだっけ。芸術際のさ、人で居るけど。高校生は、ほんと居ないもんね。

土井さん: あと、高校生にとってもさ、そういう働き方の色んなモデルを、

伸一: 見とくっていうね?

土井さん: のも大事だと思うし。僕ね、最近その思うところで言うと、東京の人ってすごい優秀だと思うの。すごい優秀だし、色んな事が出来るようになってると思うけど、今、西川くんがなんかテレビで言ってたやつもそうだけど、なんかあった時に対応する、

伸一: 「死なない力」が。「どっこい生きてる力」が。って事かな?

土井さん: んー。だから、僕、そういう時に、逃げ場というか。他のライフスタイルも行けるような、その、知ってる事って大事じゃないですか。給料が一瞬ゼロになっても、なんとか、衣・食・住だけは確保できる、みたいなさ。最低限のなんかさ、心の余裕。

東京に住んでた時は、家賃、やっぱり12万ぐらいしてるし。

伸一: うん。そうだね。毎月。

あれ、なんか、どっかで話たかも知れないけど、どっかの島の人に、海士町の人かなんかに、「必要最低限、必要なお金はいくらだと思う?」って言われて。「うちは子供も居るし、カツカツでいっても、将来の貯金の事とかも考えると、20万円から25万円かな?」っつったら、「いや、それは違う。5万円、タンスの中に入れておけば、何かあったらこの島に辿り着けるよ」とか言われて。なるほどー!って思ったのはあったんだけど。

でも、その事だよね?

土井さん: そうそうそう。その感覚が大事だと思うし、逃げ場。出来ることいっぱいあると思う。

伸一: しかも、行った先でも、別につまんない田舎の、何?退屈な暮らしをしている所に疎開しに行く訳じゃなくて。そっちも面白い事やってるんだっていう。うん。

土井さん: 全ての物を揃えてるっていうのは都市だったと思うけど、ITで言ったら「コネクト」の世代だから、どこに居ても出来るような働き方とか、近くに今までの一次生産の現場とか、そういう過疎地域の所に近い方が有利になる事もいっぱいあるなあと思って。

ていうのを、なんか、モデルとして組めたらいいなあっていうのを思っていて。

伸一: うんうんうん。じゃ、Nセンターやろう!こんな所で言って、入れてもらえるもんなのか分かんないし、こっちもどこまでコミット出来るか、だけど。面白そうだよね。

真理子: でも、その、Nセンターっていうのは、登録してる、てか在籍してる学生が、自由に?

土井さん: 通えば良いし、図書館みたいなもん、イメージ。どちらかと言うと。

ただ、それを、Nセンターっていう名前で。一応、自治体側が運営するような形にして、予算取って。地方創生交付金で予算取って、の委託を、「社会創発塾」っていう所に委託をして。「社会創発塾」をやってるって形に、今、とってるんだけど。

伸一: そうなんだ。その、長島町のやつは、って事だよね。

土井さん: そうそう。だから、同じようなモデルで、行政と連携していったら、出来るし。

伸一: それ、もっとね、行政とのパイプっていうか、信頼関係と、受けられる、会社法人でも良いし、NPO系の法人でも良いし、”場”と”人”があればいけるって事でしょ?

いけるよ?やろうと思えば、ね。僕は面白いと思うけど。

土井さん: もしちゃんと出来てたきたら、あとは実績だとは思うんだけど、親御さんからちゃんと給料、給料じゃない、その、ちゃんと報酬、その体験プログラム参加費みたいなので、10万とか20万とか、取れると思うのよ。

「これ行ってたら、慶應義塾大学入れました」みたいなのあったら、合格実績みたいな、わかんないけど。(笑)

伸一: はははは!(笑)AO入試。これ、AO入試の先輩も居るでしょ。

土井さん: あーほんとだ。そしたら、AO入試の仕方とかさ、そういうのの話とか。でも、なんか、それを、客寄せパンダ的に必要だよねって。これも、すずかんと話してたんだけど、やっぱりこの国はまだ受験戦争やってるから、その、実績は大事だ、と。

でも、それをきっかけにして、そういう人の流れを作れるようにまでの、ムーブメントだっていうのを、今、思ってて。種はね、この1年間、そういう意味で、教育とか、人とか、物とかで言うと、やって来たんだけど。

伸一: んー!すごいね。すごい良いと思うなー。うちの子、ね、そんな感じで。

自分の子供でっていう風に考えて、僕が思ったのは、普通の学校生活が無いのは、ちょっと、ねえ。つまんないかも知んないなあ、みたいな感じと、あとは、その、やっぱり”場”がすごい多い方が良いよね。

3箇所ぐらい、3年間もあって、1個に1ヶ月ずつ行きましたって、それはそれで良いけど。もっとどんどん行ったら?みたいな。

やっちゃえ!やっちゃえ!みたいなさ。ここまで行っちゃったら、とんがってもらうしか無い訳じゃん、親としては。(笑)

だから、どんどんどんどん行ってさ、なんか、もう、訳分かんない、「何してるんだか分かんない、うちの子は!」みたいなぐらいに、なってくれたらいいなあっていう、ので入れたいからさ。

土井さん: うんうんうん。

伸一: ちょっとね?なんか、年に1回、なんか、ね?ちょっと、旅行っぽく行って、そこでちょこっと経験して来ましたーぐらいよりは、もうちょっと。「えい!」みたいな。

土井さん: まだ子供居ないから、まだその気持ちが、まだほんとに分かる訳じゃないけど。

ただ、でも、なんか、その、いわゆる進学校行って、それでいい大学行って、行くパターンで、ほんとに、それだけじゃ無いよなーっと思って。

伸一: ほんと、その通りだ!

土井さん: ローカルの、どローカルに居て、親の仕事継いで社会の色んな仕事を知らないっていうのも、それもなんか違うなって思った時に、そういうの、選択肢はいっぱいあった方が良いと思う。そういうのの取り組みに、安くてイケてれば。イケてるものだったら、出来るんじゃないかなーって思ってんのを、今、やってこうとしてる訳ね。今は、副町長が行政側の所やって来てくれて、僕は民間とかやってるから。

伸一: それこそなんか、高校つまんないーと思ってる人って死ぬ程居るじゃん。(笑)

土井さん: いや・・・

伸一: みんながさ、楽しいと思ってる訳ないじゃん、あんなん。楽しい子供たちは、それでほんと良いし。部活とかがある人は良いけど、そうじゃない、

土井さん: 今、その、ほんと、不登校の問題めちゃくちゃ多くて。不登校の中に、超優秀なのも、居る訳ですよね。

伸一: だから、こんな場があってさ。今、30個拠点あるから、ちょっと行って、なんかやっておいでよーって言ったら、大活躍する子供が居るからね。うんー。

土井さん: 今の教育って言ったらさ、なんか、そういう。すずかんにこの前来てもらって、話してもらったんだけど、町の人たちに。町の人たちからしてみたら、分かんないの。こういうの。「何やってるか、よく分かんない」みたいな。

理解してもらう為には、役場の理解をしてもらうときに、文部科学省 補佐官が直々に来て。

伸一: 補佐官がここに来る。(笑)

土井さん: 町長も、教育長も、「はあ、そうなんすね、はあ」って感じになって。そこはちょっと、威を借りつつ、やって。その時に、

伸一: でも、それは、ちゃんとした、良い事だよね。うん。

土井さん: 言ってたのは、そうだなーっと思うのは、「今の教育制度っていうのは、その、大量生産・大量消費の社会を作っていく為に均一労働が出来るような教育体系だ」と。

今の教育のモデルで、もしかすると、これからAIに仕事ばっかりみたいなの、言うじゃん。もしかしたら、大量の、なんだろ、仕事にあぶれる人たちを生み出す教育をしているのかも知れません。みたいな。

伸一: 劣化AIみたいな奴がいっぱい居て、使い道無い!みたいな事になるかも知れないって事?酷い言い方だけどね。(笑)僕の言い方はね。

土井さん: 劣化AI。(笑)

伸一: みたいな人間がいっぱい居て、なんか。(笑)てか、だって、同じ事やってたらさ。うん。

土井さん: 教育って間違っちゃいけない、正しいものでなきゃいけないっていうのに、結構固定観念があって。先生も間違えない、みたいなのがあるけど。いや、でも、教育なんて、試行錯誤の連続で。色んな多様性があるからこそ、適応出来る。みたいなのがあって。だから、色んな教育をやってりゃいいんだ、と。だから、そのモデルとして、1個やれたらいいなあって思うのを。色んな拠点を作ってくっていうのをやりたいなあっていうのと、やってくのにモデルとして「イケてるな」って思われるような場所を、長島でやって、展開させていって、横の連携をいっぱい取っていきたいなあと。

伸一: 分かりました。これいいね。これ、じゃ、どのぐらいの。今は”場”があるけど、まだ子供が来たりとかはしてない訳でしょ?

土井さん: 今はね、だから、メディアキャンプで、映像制作合宿をやったの。8月やったの。高校生10人、15人ぐらいかな?やったり、あとは町の事業者さん向けに、これ、勉強会やったりとか。ちょっとずつ、こう、なんか広がって来るようなものにしてるんだけど。

今度、今年、今月か。11月に、N校生が、えっと、3〜4人ぐらいかな?来て。1週間民泊するの。町の事業者さんの所に民泊して。

昼間は、その、味噌作りとか、漁とかをやってもらって、えー、夕方ぐらいから、WEB制作とか。

伸一: うん。随分長いね!1日が。大変だな、その1週間。(笑)

土井さん: ていうのを、やって忘れられない1週間を過ごさせるプログラム。

伸一: 別に、さ?修学旅行で、京都だの、沖縄だの行ってそれも良いけど。

土井さん: うんうん。そう。そういうのを、今細々とやってるけど。これ、イケてるなっていうのにしたいなー、と思って。

昨日は、徳島の神山町って、『Sansan』とかのリモートオフィスがあったりすることで注目されて、新しい働き方みたいなので、町でやってるんだけど。それが、もう10何年前ぐらいからずーっと続いてて。そこには、すげえアーティストがいっぱい居たりして。色んな人がいっぱい居る、みたいな環境が、そういう町に出来てて。

結構面白いなーって思ったのは、そんな田舎なんだけど、4,000人、5,000人ぐらいの町なんだけど、結構ちゃんとしたレストランがあって。客単価5,000円ぐらい。ランチ3,000円。

高い。地の料理、全部みんなそうこだわってるし。その人が言ってたのが、「料理を売ってるんじゃなくて、働き方を売ってんだよね」、ていうか、「ライフスタイルみたいなのに、共感してくれる人が来てくれてるんだよね」と。そこが、収益上がってきて。

普通さ、売り上げが上がったらさ、規模拡大するとかさ、するところがさ、「いや、このライフスタイルでやっていくところを言うと、売り上げが上がってった中で言うと、営業日を短くした」。

自分たちのやりたい事をやれる時間を、もっと取ろうよ、と。そうしないと、自分たちがやれる事が、どんどんどんどん、なんだろ、

伸一: 今度はね、その、生活を支える為にやってた事に圧迫され始めるからね。

土井さん: ね。だったら、なんか、いっぱい集まって来たじゃん。人入れて、稼働時間は変えずにやろう、とか。そういう風に投資に回しちゃうけど、そうじゃなくて、時間への投資とか、そういう所に、こう、変えてくみたいなのとかやってる文化が、そういうのがあって、みたいな。なんか、ダイナミクスがあって。今まだ、僕もだって、この後どうなるか分かんない中で言うと、そういう様なモデルとかもちゃんと知らないと。

伸一: 昨日まで居たんだよね?神山に。

土井さん: いや、1泊2日だけなんだけど。

伸一: そしたら、でも、それに会っていくのは面白いよね。いいね。

土井さん: いやあ。色々知らんとなーと思って。

伸一: じゃ、今から島の人たちに会いに行くか!昼飯食べに。行ったらさ、下に居るからさ。

土井さん: 行く。じゃ行きたい行きたい。

という感じの仕事をしてます。

伸一: いやすごいわ。

真理子: んー、幅広いね。

伸一: じゃ、真理子さん、感想を。

真理子: え?(笑)

伸一: (笑)この、まとめた、雑な振りっていうね。

感想?いや、これはねえ。就活のさ、時にさ。就活する時、僕は就活優等生だったんだけど。

土井さん: そうですよね!

全員:
(笑)

伸一: 違う違う。って言うのは、結果じゃなくて、その、やり方っていうかさ、要するに、今までやってきたこういう事があって。その、それが組み合わさって、あなたの会社に入ったらこういう事が出来ると思ってて、だから採った方が良いと思うんだけど、そう思わない?っていう言い方が1番ヒットする訳じゃない。会社からしてもさ。「そんな事もやってきて。ちょっと、即戦力っぽいな。」みたいな感じか、あとはもう、体育会系の「何言われても頑張ります」みたいな人か、どっちか。ね?

ていう時に、その、もう、この人材は、土井ちゃん人材は。男木島に就職しない?(笑)

真理子: でも、そういう感じになると思うよ。各自治体が。

伸一: だよね。だから、今後どうするの?いや、僕の今回の、今日の感想は、ぶわーっとこう、ダイナミックな感じで楽しそうにやってて。仕事は出来る!みたいなさ、最高じゃんと思ったんだけど。

土井さん: 今までずっとやってきた事が繋がって、今やれてるのは、まあ、なんか、楽しいよね。

やっぱりさ、なんか、今までの仕事がどう繋がるかとか、イメージ全然しなかったけど、前職の『楽天』も『ビズリーチ』も『LUXA』も一緒に仕事してるし。選挙の時に一緒にやってた『ドワンゴ』さんとも一緒に仕事してるし。すずかんともやってるし。みたいな。ご縁、ご縁がこう繋がってるのは、すごく面白いなっていうのが、ありますよと。

ていうのが、やってきた事、無駄じゃないし。っていうのは、思ってて。

サラリーマンやってた時は、ポジティブな話ばっかりしてたけど、やっぱり「これ、大丈夫なのかな」とか、しんどかった時もあるけど。それが繋がってくるっていうモデルケースはあるよなっと思ってるのが1個。

これからの話だけど、これからの話は、僕もちょっと分かんないです。

伸一: それはそうだよね。これ、決まってたらあれだもんね、変だもんね。

土井さん: 嫁さんも居るし。そろそろ子供も欲しいねって。

その時に、嫁さんが言うのは、「あんた、西川さんみたいな働き方出来ないの?」って、嫁が言うの!

伸一: いやいやいや。(笑)でも、奥さん!それは違うと思います!(笑)

土井さん: タイに行ってた時とかに、ずっと言ってたし。ずーっと見てるよ。西川さんのFacebook見て。

伸一: そっか。(笑)んー、いや、まあ。そっか。いや、僕がでも今思ったのは、僕はもうちょっとこう、フラフラしてるからさ。出来る事を、やって、今もまだ必死だしね?

土井さん: でもさ、僕は思うけど、西川くんみたいなの入って来たら、西川くんみたいなのに憧れてる人とか、西川くんのライフスタイルに、こう、共感してる人がやっぱり来るよ。こっち。絶対。

伸一: でも、来てもね、相当な運が無いと出来ないのよ、それは。やっぱ、モデル化が無いとさ。ダメだよね。こう「出来る!」みたいなさ。

土井さん: いやいやいや、そんな事ないって。なんとかなっちゃうと思う。

不確実性の物だと思うけど、でも、少なからず、西川くんの友達いっぱい来てるんでしょ?ここ。

伸一: すごい(笑)最近すごいいっぱい来てる。多分、この2週間ぐらいで、10人ぐらい来てる。

土井さん: 来てるんだやっぱり。直紀とか来てんの?

伸一: トヨナオ来ない。忙しいんじゃない?

真理子: なんか、マラソンとか。

土井さん: しょうもない事やってるねー。

伸一: いや、しょうもなくないでしょ。(笑)あれ、すごくない?でも。山の中を走り回る競技やってるよね、今。彼は。

真理子: トライアスロン?

伸一: いや、なんだろう、あれ。なんて言うんだっけ。なんか、山ん中を走るやつ。

土井さん: いや。それ、それだ。なんか、そんな、山ん中走るっていうのやってる人がやってるレストランだったのね、さっきの。

その人が、朝「滝を見に行こうよ」って言って。

伸一: 滝(笑)

真理子: (笑)それで一緒に?

土井さん: 滝に行きましょうかーっみたいになって。

伸一: それで怪我したの?

土井さん: 怪我じゃないの。

伸一: それで、山を登って、て事か。

土井さん: ちょっとジョギングして行こうかーみたいになって。ぐわー!走って。山ん中も、ぐわー!走ってって。滝行ったら、女性の方だよ?女性の方だよ。滝、こう、裸足になって、滝こう登りだしてさ。

今、筋肉痛なの。

伸一: そりゃ大変だ。(笑)

分かった!「トレイルランニング」じゃない?

土井さん: 多分それそれ。それだ。

伸一: それをやってるよ。トヨナオは。

土井さん: あそこも、結婚して、ね?奥さん。からうしさんだね?

伸一: うん。そうそうそう。俺も、よく、仲良くしてもらってるからね。

来てくんないかなー?待ってまーす。聞いてくれるかな。こんな長いの。(笑)もう1時間半のやつをさ、最後まで聞くとは思えないんだけど。トヨナオ、最後も出てくるから聞いてねって言えば。

土井さん: 直紀の話してたよって。

真理子: して良いのか分かんない話もあったけど。

伸一: 良いんじゃない?うん。

土井さん: 思い出話を。

伸一: そろそろ締めますか?今日はありがとうございました。諸々のリンクはWEBサイトの方に貼っておきますんで。みなさん見て下さーい。

土井さん: ありがとうございます。

伸一: いい?真理子さん。

真理子: うん。

伸一: はい、(小声)さよならって言って。

真理子: さよなら〜(笑)

伸一: さよなら〜(笑)

これまでに作ってきたもの、リンク集。

学校法人角川ドワンゴ学園N高校
学校法人角川ドワンゴ学園N高校
Japan Giving で成立したクラウドファンディングのページ
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男木ラジオ 瀬戸内海の小島に暮らす
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男木ラジオ 瀬戸内海の小島に暮らす
日本語
8: 長島町の土井隆さん。楽天No.1営業マンがLUXA、ニコ生選挙をやって、飲食・物販・放送のネット企業と地域をつなげる。
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