船の汽笛で時間を把握すること

めおん2。

島を離れていくめおん2
島を離れていくめおん2

めおん2は、高松と男木島を40分で結ぶフェリー。

なぜ、めおん”2″なのかといえば、もちろん2代目のめおんだからで、少しこぶりの「めおん」もいて、普段は男木の港で休んでいて、忙しい時期や特別なチャーターの時にだけ活躍している。

めおんは途中、女木島(めぎじま・鬼ヶ島)を経由する。男木と女木、男と女の島を合わせて雌雄島と呼んでいたらしく、フェリー運行会社は、雌雄島海運だ。

男木で暮らしていると、入港してくるめおんが汽笛を鳴らすのが聞こえる。その音を聞くと、だいたいの時刻が分かる。

8時40分の汽笛。学校の先生、保育所の保育士さんたちが到着する時間。小学校一年生の長女は先生たちを待ちながら、学校でみんなで自習をしている。年中の長男を保育所に連れて行く時間だ。

10時40分の汽笛。この時間帯は集中して仕事をしていないと何かがおかしい。

12時40分の汽笛。お昼ごはんのころで、普段は Cafe Tachi にいる。そろそろ腰を上げて仕事に戻るべき時間帯。

14時40分の汽笛。長女が帰ってくる頃か。

16時40分。涼しくなってくるころで、庭の草取りをするならそろそろだ。本当は、家の修繕に精を出すべきなのだが、その修繕が進んでいない様子はポッドキャストで聞ける(3: ザ!ダモンテ家の衝撃)

18時50分。この船に乗ってくるのは、島の住人か島に泊まる観光客のみで、早い時間帯のそれとは違い、様子が落ち着いている。この船が着くころには、一日はそろそろ終わりで、夕食とお風呂を済ませてそろそろ明日に備える。

船がポーッとなると、人間が「あー」となって暮らしが進んでいく。

というのは仕事と景色と健康な食事に充実した一日を過ごせる場合のパターンであり、実際には夜に島の人たちと飲んでしまって早起きができなかったり、なんだかだと忙しくてバタバタしてしまって船の音に気がつくことができない暮らし、というのが8割方である。頑張らないといかん。

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