7: 男木島コワーキング。納屋をオープンな事務所化!新宿から来た清野くんが語る、2拠点/多拠点生活や男木島のこと。

男木島へ二度目の訪問、我が家に宿泊している清野くんが語りました。

僕たち家族も同じようなことを考えて生活をして、生活場所を変えて、今ここにいるので、とても興味深くて楽しい話でした。

ものを作る、何かの違いを感じられる場所を複数持つ、海外生活も視野に、ということについて詳しく聞きました。

初回訪問時に盛り上がった、コワーキング・スペース(みんなで働ける事務所)を作るため、数日間うちに泊まりながら、作業をしていることについても語りました。

発酵食品なんかを自分で作っているらしい理由、拠点を増やして生活していきたい話、ここ数日の滞在中に起こったいろんなことを、熱く語りました。

以下は文字で楽しむポッドキャスト(書き起こし)です。

真理子: こんにちは。

伸一: こんにちは。

清野: こんにちは。

真理子: 男木ラジオです。男木ラジオは、瀬戸内海に浮かぶ人口175人の小さな島『男木島』に暮らし始めた家族と、その仲間たちの近況報告ラジオです。

清野くん、男木島に登場

第7回目の今回は、『男木島コワーキング』?

伸一: 名前はまだ正式決定はしてないけど。(仮)。
『男木島コワーキング(仮)について清野くんと語る』。

じゃあ清野さん。

清野: いやぁー。こんにちは。

伸一: 清野さんは今、木・金・土・日・月、5日間。

清野: 5日間。

伸一: 高松入りは実は水曜日の夜なんだけど、飛行機の着く時間が遅くって、6時10分の最終フェリーに乗れず。いま清野さんは男木島で何をしてるんですか?

清野: じゃじゃーん!ここでSEを入れて・・・

伸一: えぇー?そういうの無いよ笑。すいません。

真理子: そういう編集作業はしていません笑。

清野: 「男木島コワーキングスペースを作る!」

(全員:いえーい!(拍手))

伸一: うちの母屋・・・今住んでる家があって、そこは6畳・6畳・4畳半4畳半・キッチン・子ども部屋みたいな感じのとこなんだけど、そこの・・・修復?

真理子: 修繕。

伸一: 修繕・・・改築・・・改修が、大体楽しく暮らせる感じが終わって。
で、納屋!家の前に納屋があって、その奥に庭があって、その庭のなかにもう一個倉庫があるみたいなのが全体の構成なんだけど。「納屋のほうをそろそろ・・・」みたいなね。

それで前にさ、あれ何のタイミングの時?今回、男木島2回目でしょ?

清野: 2回目です。この前は夏に『WordBench』っていうWordPressのイベントの男木島開催の時に来ました。

伸一: そもそも清野くんと僕は、WordPressつながりなんですよ。だから男木島図書館の額賀順子さんと同じつながりだもんね。
僕はWordCamp東京・2012年の実行委員長だったんだけど、清野くんは2014、5?

清野: 2014年と2015年ですね。

伸一: 順子さんはWordCamp大阪、2014・・・

清野: 2014。「大阪」じゃない、『WordCamp関西』の初めての年、2014。

伸一: そのつながりで『WordBench』っていうWordPressのブログツールっていうか、CMSツールのソフトウェアのイベントをやった時に来てくれたと。

その時に・・・なんでこの話になったんだっけ?コワーキングスペースを。

清野: まず飲んでて、バーベキューやってたんですよね港で。で飲んでて・・・

伸一: で、ダモンテさんが居て。

清野くん、ダモンテ家の生き様と発酵について語る

清野: そうなんです!僕、『ダモンテ家の衝撃』が公開された日かなんかに、僕まだPodcastは聞いてなかったんですけど、その日に僕もダモンテ家の衝撃を受けまして。

伸一: え?どういうことどういうこと?

清野: 僕が最近ですね、ここ1年くらいで今の生活とかそういうものに、なんか色々とおかしなところがあるな、っていうので。自分でちゃんと作ったりとか、モノが何なのかとか知りたくて色々作ったりとかしてたんですね。そんなかの1個で”発酵”ってものがあって。そこに対する考え方のアプローチだとか、興味あるものの・・・

伸一: なんかさ、昆布茶とか・・・

清野: 昆布茶。紅茶キノコとか。

真理子: あと燻製でしょ?

清野: 燻製は発酵じゃないですけど、燻製とかも興味あるものですし。あと・・・あんまり何か言っちゃいけないものもあるんで。

伸一: 発酵といえば、みたいな。大丈夫?放送流れちゃうよ。

清野: 大丈夫です。

伸一: ダモンテさんと居るとき発酵の話してたじゃん、発酵の本買ってきたでしょアナタ。お土産に。

清野: 買って来ました。オライリー社っていうITの技術書の中では本当に一番トップレベルですよ。

伸一: しかもMakeシリーズなんだよ。それを買ってきて。

清野: 発酵の技術本、大全集みたいの買って。

伸一: なんか発酵についてのドラマみたいなやつ、勧めてなかった?

清野: Netflixで。ドキュメンタリーです。食に関するベストセラーを書いた・・・多分アメリカの方なんですけど、Netflixでオリジナル・ドキュメンタリーを4編にわたって色々とやってて、それにも衝撃を受けて。「食べてるところを、ちゃんと色々見直さなきゃいけないな」っていうのがあって。

伸一: 真面目だな。

清野: 見直すだけじゃなくて、その過程だとか、文化ということ自体を見直すっていうことをやっていたんですけど。その中のひとつのセクションとして発酵っていうところがあって・・・そこにすごい心打たれた。他にも心打たれた部分はあるんですけど、そこに強く心を打たれて。
発酵やってたダモンテさんも、その本の原文の本を持ってて。「あ!そうなんだ!」って。

伸一: そのバーベキューの時にそういう話になったの?

清野: その動画を見てたのは昨日・・・おととい。

真理子: バーベキューの時に・・・

清野: そういう話をしてたんです。
で、ダモンテさんの話がすごくて。ダモンテ家は島に来てまだ1〜2週間で。「何しにきたんですか?」って言ったら、『人生について夫婦間で〜』・・・なんかダモンテさんのこんな話・・・

真理子:

伸一: 俺なんかさ、ずっとダモンテさんの話してる気がしてきたこのPodcast。
図書館の話とかさ、橋本さん達の話とかに、いつ行くのかなぁ?そっちに

真理子: やる予定だったんだよね。

清野: あ、まだ図書館の話まだしてないんですか?

伸一: 全然してない。
ただ、図書館の話は僕にとってはデカすぎて・・・どこから入っていけばいいかわかんないんだよね。図書館の話、難しいと思わない?だって。ストーリーがさ、『学校』とかさ・・・

清野: 何でそこに居たのか、も話さないと。

伸一: すごい長い話になっちゃうよね。しかもこないだ順子さんは、『どうせ男木ラジオのPodcastでやるなら、他では出来ない話をしたい』みたいな。でも、その話に行く前に基本は押さえておかなきゃいけないじゃん。

清野: じゃ、「基本の話を5分くらいで話してください」って額賀さんに・・・

伸一: もう喋り慣れてるだろうから、それは出来るだろうね。
あと大和さんがアート・・・

清野: 「わからないところはフォローアップサイトにリンクまとめてあるから!」って。図書館についてはこっちを見てくれ、と。

伸一: そうしようそうしよう。
あのさ、大和さんと順子さん、別々に話すのどう思う?

真理子: いいんじゃない?結構視点違うかもしれない。

伸一: 片方が放送される前に、2人とも録っちゃう。

それで、WordBenchに来たらダモンテさんもそこに居て。そこで発酵の話をしたの?

清野: ダモンテさんが何故、島に漂流したのかの話を。

伸一: 漂流。漂着したのか。

清野: まとめると『ずっとこのままでいいのか』。なんかトルコの考古学をしてたって・・・で、奥さんはカフェで働いてて。で『このままでいいのか』って、仕事を辞めて色々なんか探しにいく、みたいな。

伸一: しかもなんか、”食”のなんかを探す旅だったんでしょ?

清野: それをまずやるために、仕事を辞めるのに2年か3年くらいかかったんですよね?で、そこから旅に出て・・・僕コーヒーもすごい好きで。家で焙煎とかしてるから。

伸一: すごい共通点多いね。

清野: で、コーヒー農園に行ったりとかしてるじゃないですか。「すごい!僕もそれをやりたかった!」と。僕チーズもすごい好きで、イタリアとかオランダとかも行ってたんで。ダモンテさん、『次は南アルプスにヤギの乳を搾ってチーズを作る修行』に行ったりしてたじゃないですか。そういうの聞いて、「まさに、僕がやりたいのはそれだ!」と。
で、その先で日本に戻ってきて『住む場所探そうー』って車中泊しながら日本中旅して、男木島を見つけて、男木島に辿り着いて、今着いてまだ2〜3週間目みたいなこと言ってたんで。で、僕が丁度見つけた発酵のこととか、色んなこととか・・・もう何て言うんですか?自分が・・・

伸一: 『ダモンテ家の衝撃』西川家バージョンは、「家がオシャレ・・・!」みたいな。そこじゃないダモンテ家の・・・

清野: 生き方です!生き方!

(伸一&真理子:はははは!)

伸一: 今日さ、男木島図書館の目の前に『ダモンテ商会』っていうのが出来て。今日オープンだから。今日って言ってもこの放送流れるのはちょっと先だから・・・今日は10月22日!ダモンテ商会がオープンしたんだよね。

清野: いやー、めでたい。
図書館の1区画を借りてやってたんですよね?

伸一: そう、昨日までは図書館の中のミニキッチンを使ってたの。

清野: それで、そもそもまだ図書館の話してないですよね。

伸一: さっきの話に戻りますけど。『男木島図書館』っていう順子さんが・・・

清野: 私設図書館があって・・・

伸一: ま、それはまた詳しく・・・

清野くん、西川家の来し方の興味を持つ

清野: その前にも、図書館のこととか、西川家の「タイに移住した!」とか。かと思いきや、次は120人の島に行くとか。

伸一: 175人ね。

清野: 175人、ごめんなさい。結構みんな120人って言ってるんで、この場を借りて・・・皆さん、175人です!

真理子:

伸一: 人数よくわかんないんだよね。

真理子: 結構居ない人もいるみたいだから。

伸一: 住民票ベースっていうのと、本当に住んでるベースっていうのは違うみたい。俺・・・100何人もわかんないもんね。

真理子: 普段会う人は結構同じだったりするから、なんか175って言われてもそんなに・・・知らないなーって。

清野: 30人ぐらいっすか?何となく知ってるのは。

伸一: いや・・・50くらいじゃない?

真理子: 50行く?あー、でも若者入れると50くらいいくかも。

清野: 若者同士は逆に、若者同士で知ってるわけですね。

真理子: みんな移住者だもんね、ほとんど。

伸一: あと、高松に住んでるけどお祭りの時とかは来てくれる・・・その人たちは俺らより男木に全然詳しい。だって・・・地名・人名・歴史とかね、祭りスキル、みたいなのとか。

清野: 祭りスキル。

伸一: 獅子回しスキルとかね。全然レベル違うもんね。

清野: まず西川家に対して。僕が将来的に海外に移住したいとか、自分が好きなところに行って暮らしたいとか、時間とか場所に縛られる生き方が嫌だなってところがすごいあるんで、西川さんたちをすごいいいなー!って思ってたんですよ、タイに行ってる時。
で、いま男木島に来ていて、可愛い子ども達も居て。「子ども達が居るから・・・」とかって皆なんか色んな理由をつけて、『自分達がやりたい生活』とか『自分達の家族にとって本当にいい生活』みたいのを探すのを、理由をつけて諦めたりしてるじゃないですか。ていう風に僕は見える気がするんですね。それを、西川家は自分達が本当にいいものを、ダメな理由じゃなくて、出来る方法を探してる、っていう風に僕は見えて。それがすごいかっこいいな、羨ましいなって思ってて。で、ここに来てるんですね。

伸一: あら。

清野: そしたら『西川家の衝撃』を感じる以上の『ダモンテ家の衝撃』を感じてしまって。

伸一: ダモンテ家はすごいよね。

なんでそんな話になってくるの?ブラック企業かなんかで働いてたの?

清野: ・・・まあ。

伸一: 「まぁ」って

真理子: 職種的には、西川くんと同じようなエンジニアなわけだよね?

清野: エンジニアと言っていいか・・・聞いてる人が。

真理子: じゃ、WEB制作・・・

伸一: 仕事としてはWEBサイトを作って、そのFeeをもらうっていう仕事をしてるでしょ?

清野: そうですね。最近増えてきたのは、デジタルマーケティングとかコンサルティングとか。あと社内の、新しく自社でやっていきたいっていう動きが・・・海外とかアメリカとかでは当たり前というか、多くあるんですけど、そういうのを外注じゃなくて、自分たちでチーム作ってくってところが増えてきてる・・・らしくて。そういうところに、「こういう風にやっていけば、自社でこのくらいのレベルだったらこう出来る。こうやって行ったらどうですか?」って言いながらやるっていうのもありますよ。やっぱWordPressあってですよね。

伸一: WordPressいいよね。最高。

清野: いいですよね。

で、『ダモンテ家の衝撃』を受けて、西川さん達も、福井家も、ダモンテ家も居る、と。「なんかちょっと来てみたいな」って思って。そこからコワーキングスペースの話に。元々2拠点とか3拠点とかって考えてたんで。

伸一: その2拠点生活ってのは何なの?2拠点生活とか多拠点生活・・・って前回来た時もずっと言ってたもんね。熱く語ってたじゃないですか。

清野: 僕が考えてるのは、簡単なイメージで言うと、海外旅行に行った時って「すごいいいとこだなー」って色んなとこで思うじゃないですか。でも帰ってきたら「すげー日本って良かったんだ」って気づかないすか?

伸一: 気づく気づく。

清野: あんな感じのを、もっと日頃の生活から感じたほうが良くて。でもそこにずっと居ると気づけなかったりするものも、場所だけじゃなくてあると思って。そういうのをもっと大事にするためには、色んなとこで、やったことないものとか見たことないものに「触れる」機会っていうのを、多く作ったほうがいいのかなっていうのをまず感じていて。

伸一: それは自分たちとおんなじだよね。おんなじっていうか、真理子さんと僕の間でもそこは温度差があるんですけど。適応力の・・・。

僕はね、ちょっとこないだ話したんだけど、『アウトサイダー理論』っていうのがあって。

清野: そこ共感してましたね。

伸一: その話聞いて「それ正しいよ!」って思ったんだけど。
基本、飽きっぽいところがあるっていうか。で、「何に飽きているんだろうか」っていうときに、ある場所・あるコミュニティーのインサイダーになりきると・・・なりすぎると「辛くなってくる」っていうのが私ありまして。

バンコクに行ったときも、暮らし始めの時は、日本から来た家族の人がコワーキングスペースで働いてるなーみたいな感じでやってたんだけど、そこで「イベント参加します」「イベント主催します」「毎日居ます」「みんなでお昼食べてます」・・・ってコワーキングスペースのコワーカーの人とか、スタッフの人たちとどんどんどんどん仲良くなっていくと、段々感覚が・・・「あれ?なんか俺・・・」。

プレッシャーもあったんだよ。そのコワーキングスペースはね、「タイのスタートアップをどんどん推進していこう」みたいな女の人がやっているところでさ。

清野: ベンチャー起業家ってことですよね。

伸一: その人自身もそうだし、出入りする人たちもそういう感じなんだけど、僕はもう日々淡々と仕事するみたいな感じで。そういう違いもあるし、友達関係もあって・・・段々だんだん、「中の人」化していった時に・・・なんか辛くなってきたんだよね(苦笑)。

清野: その辛さの根底は・・・

伸一: 天気が一緒なんだよね。

清野: 天気が一緒?毎日晴れてる・・・

伸一: 毎日晴れてて、毎日あったかくて。「なんか・・・これ1ヶ月前と同じだな。てか2ヶ月前も一緒だったし・・・明日も明後日も、来週も再来週も・・・俺何してるんだっけ?」みたいな。

清野: 止まってる気がするってことですね。

伸一: そう!『精神と時の部屋理論』っていうのがあるんだけど・・・

清野: 好きですよね理論。

伸一: なんとかモデルとか。スタートは『なかなか死なないモデル』だったんですよ。『どっこい生きているモデル』っていうのから始めたんだけど。

それでバンコクに居ると、電話がかかってこなくて、打ち合わせが少なくて・・・っていうので集中して仕事が出来るので、仕事が進む!と。時間に対する効率がドンッと上がるから、それを「精神の時の部屋だ!」と。
わからない真理子さんに説明すると、そういう部屋がドラゴンボールに出てくるんですよ。

清野: 超強力な敵が、毎度毎度出てくるんですよ。で、いっつも修行するんですけど、それをはるかに超える強さのやつが毎度現れるんで、設定を色々変えて「時間を延ばせる部屋を作って、10年分修行したことにしようぜ!3分で!」みたいにするんですよ。めっちゃ修行して、強くなって出てくる・・・みたいなちょっとずるい設定があって。それが『精神と時の部屋』っていうんです。

伸一: ていう感じでやってたんだけど。
なんか段々集中力が落ちたりとかするんだけど、東京とか大阪とかに時々『タイの西川さん』になって帰ってくると、ちょっと外側から東京とか大阪を見ることが出来るっていう。で楽しくやることも出来て、2週間とか居たりしたあとにまたバンコクに戻ると、また新たな感じでスッと入れるから。だから転々としながらやるのがいいかなーっと思って。

ただ、バンコクで会ったノマドワーカーの人とかは、「今日はバリに居ますー」「バンコク来ましたー」「次行く時は決めてないけど、多分シンガポールかマレーシアに行って」「東京も行きたいんだよねーでも高いんだよねー」みたいな。で半年後に「アメリカに帰りまーす」みたいな。それはそれでちょっと違うっていうか、「僕のやり方とはちょっと違う」っていうか。

だからその『何とか拠点生活』っていうのは面白そうだな、と思いつつ。あんま言葉も新しいもんね。ここ1年くらいで僕聞いたな。

清野: なんかよく聞きますよね最近。

清野くん、多拠点生活への思いを語る

でも僕のだと「どっかに拠点があればいい」ってことじゃなくて、僕は一応、東京の田舎のほうですけど東京に生まれて東京に育っていて・・・

伸一: 足立区でしょ?いま新宿に住んでるんでしょ?新宿に住んでるってすごいよね。

真理子: 大都会だよね。

清野: で、そこに居て。例えば大阪とかに行っても多分あんま面白くなくて。

伸一: 同じ人の量とか密度とか。

清野: とか。確かに文化とか食べ物とかは違うんですけど。1回京都とかにも住んだことあるんですけど、確かに楽しかったんですけど、そうじゃなくて。

もっとこう、「やってないことをやりたい」し、「行ってない場所に行きたい」「住んでないとこに住みた」くて。自分のなかに湧き上がるものっていうのは、多分もっともっとあって、それを見つけたい。今も無いわけじゃない・・・今だって『精神と時の部屋』があったらいいな、って思うくらい時間は足りないんですけど。僕はこんな狭い島国で生まれて・・・大きいですよね日本は。で、ひとつの文化っていうか民族しか居なくて・・・なんか「このままでいいのかな」って思うときに、良くないな、っていう気になって。
もっと自由に色々出来る場所が欲しいなと思ってたんですけど、そんな時に男木島と西川さん達と、ダモンテ家。

伸一: 出た。「違う場所」のほうがいいの?

清野: 場所・・・というよりも、「違うことが出来て、違うところが見つかる環境」だったり。あと、あんまり外的な要因よりも、自分の内的な、好奇心とかモチベーションとか動機を見つけられるような場所だったら、それが同じ東京でもいいのかな、っていう感じはしますね。

伸一: 海外がどーしたこーした、っていうのは?

清野: 海外には行きたいですね。ていうかオランダのことが色々・・・難しくなっちゃったっぽいところもあるので。
この前、男木島の時もオランダに移住すると言っていた伊東さんって方達が行ったじゃないですか。その方たちの話もその後気になりますし。

伸一: どうするんだろうね。
背景を説明すると、なんか120年前の条約が出てきて。『日本とオランダはお互いにビザ無しでもずっと居ていいや』みたいになってた感じのやつが発見されたんだよね。『そんな条約あるんじゃーん、じゃもうOKにしようぜ』になってOKになったけど・・・そしたら『じゃあ、うちのこの条約どうなるん!?』みたいに海外の人が言ってきて・・・ちょいちょいちょい。みたいになったってことっすよね。

伸一: 僕が読んだやつは、”最恵国待遇”っぽいやつが・・・日本とオランダの間の条約は、基本オランダは確かフランスと同じような条約を結んでたのよ確か、昔。『それと同じ感じにしましょう』みたいな。それに基づいた条約なんで、『フランスに対してOKしていることは、オランダは日本に対してもOKにします』みたいなことになってたらしいんだけど、その条約が発見された時は『日本とオランダだったら、まぁいいじゃん』みたいな、そのまま運用していけばいいじゃんって思ってたんだけど、大元のフランスのほうが変わったら、自動的に『日本も無し!』みたいな感じになるから、ダメになっちゃったっていう。

真理子: ダメになっちゃったの?

伸一: そう、だから”最恵国”っていうのは、どっかの国に対して”僕”っていう国が、Aさんと条約をやるときに『あなたの国に対しては、一番の待遇を、いい条件でやります』っていうのの仲間なの。
だから、”最恵国待遇”をAさんとBさんにしてたら、Aさんを下げたら、Bさんも下げないと。Bさんが上がっちゃうから。ということで、今回はBさんが日本だったっていうことを読んだ。
とにかくあんまり軽く行ける感じではなくなっちゃったみたいだけどね。

清野: 西川さん、小さい頃・・・いくつくらいの時ですか?北欧かなんかに・・・

伸一: 僕は3才〜6才がベルギーで、17歳がスウェーデン。

清野: で、真理子さん海外に居たんですよね。

真理子: 私は割りと長く、ちっちゃい頃は。

清野: そういうの聞いても・・・何なんですかね?まず・・・逆説的というかあれかもしんないですけど、僕が好きで「いいな」って思う人たちって、そういう色んな文化を見て育っているから、「どんな人でもある程度受け入れたりする」みたいなとこあるじゃないですか。

伸一: そうかな。じゃあ「受け入れられない人」なの?アナタ。

清野: いやいやいやいや。
「これはこうだろ!」っていうのが昔から得意じゃなくて。ひねくれてたのかもしんないですけど。

伸一: 清野くん熱いね。

真理子: なんかちゃんと・・・あれだね、色々考えてて。

清野: 「青信号は渡っていいけど、赤信号は渡っちゃいけない理由」を考えないといけないな、と。

伸一: なんか例え話もすごい。

清野: だから僕、あれですよ。『よく考える理論』みたいによく例え話をして。佑生くんみたいですけど・・・『赤信号理論』ですよ。

何かをしちゃいけなかったり、何かをしたほうがいいっていうのの中には、その結果じゃなくて、そこに行くプロセスだったり、道筋だったりなんか絶対に理由があるわけじゃないですか。それを理解しないまま「これはこうだからいけないんだ!」って思うのは、とても危険で、とても不自然なことだと思うんですよね。
そんな不自然なことを・・・僕は「不自然だな」と思うことがよくあったんで。多分やんちゃっていうか、小さい時によく悪戯してたから。何かをひっくり返したりしたらすぐダメ!って言われてたんで・・・『あの家の子はよくないよね』みたいなことを言われてたんで。それは何でいけないのか、ってことを多くの人が言わずに、『それは、皆がいけないからと言うから、いけない』。
でも、それってその人の価値観だったり、ものの見方だったり、生きてきかたで変わるじゃないですか。例えば僕ら平気でお酒を飲んでるけど、お酒を飲んじゃいけない国の人だって居たり。色んなことがあって、でもそれって誰かが決めることじゃなくて、自分の価値観と自分の生きてきた中で決めることであって。
まだ自分の固定概念が強く・・・僕はこの国でしか育って生活したことしかないから、そういうのがきっとあるから、「それをそうとしか見れない」のはすごい嫌だ。自分をもっと客観的に見たくて、色々な人に触れたいし、色んな文化に触れたいし。それが日本でも出来る!って思うから、自分が今まで触れたことのない120人の島だったり・・・

伸一: 175人ね。

清野: 175人。
そういう男木島に、来たい!と思ったのがきっかけですね。

清野くん、今回の土木、DIY作業について語る

伸一: 今日が土曜日でしょ?木・金・土であと2日あるからね。

清野: 進みましたよね、でも。

伸一: 事務所の感じは進んだ!

清野: 最初だって考えてたのは、僕が帰るまでに「一旦壁とか全部取れたらいいよね」みたいな感じでしたよね。

伸一: 「なんかキレイにしよっか」ってスケルトンくらいまで行ければいいかなって。でも、今スケルトンだもんね!あと2日あるから、どこまで行けるか。

清野: 僕もDIY初心者なんですけど、西川さんは僕が来た日にインパクトドライバーを買って、その次の日くらいにインパクトドライバーが届いたんですよね。

伸一: メルカリでね。

清野: で、初めて何かを作る時に・・・僕が初めて作ったのはちっちゃい簡易的な下駄箱だったんですけど、その後に本棚作って、で庭のデッキみたいの作って、次にスタンディングデスクを作って、みたいな。だからちょっとスキルは僕のほうがあったんだな、って思ったんですけど。

西川さんは一発目から今日、2mぐらい上の梁のところに寝転がって、両手両足で1m×1mみたいな板を持って、家の梁に押し付けながら断熱材を入れて「バンバンバンバンッ!」ってやってるのを見て「これが初心者の1打目か!?」っていうので面白くなったらそしたらその背中で抱えてる木が「バリバリッ!」って折れて、「落ちる落ちる落ちる!」ってなってるのに西川さんそれでも「バカバカバカッ!」って釘を入れるから、「西川さん!西川さん!」って。

伸一: 俺その時打ってたのか。

清野: 僕もこれ自分の工具を止めて、「西川さん!ちょっとダメですダメです!」って、もう笑いが込み上げて。

伸一: ずっとしばらく笑ってたもんね。でも僕インパクトは、ダモンテさんと、この棚を作ったときも、3個くらいは入れてる。

清野: あ、入れたことあるんですね。

伸一: そう、やったことあるわ。でも最初逆向きに回ってたもんね・・・危ないよでも!

清野: 木より下に角材が転がった状態でやってたんで、あのまま落ちてりゃ・・・「とりあえずこの断熱材置いておきますね!」って。

真理子: 落ちた時用に?

伸一: 落ちても大丈夫。

でも今回やったのは、ゴミはもう、まぁまぁ無い状態になってたから、畳を取って。床の・・・畳を置いてる床の板っていうかさ、みたいなのと。壁があったんだよね、収納スペースを取り外して。そしたらそこ外に繋がってて、見晴らしが良くて、面積もとれるし。
最初さ、真理ちゃん。あの事務所になるとこ狭かったじゃん。

真理子: 狭い。

伸一: ね。でも広いよあれは。外まではみ出た分、収納を取ったらその奥が庭みたいになってて。同じ高さだったらそこ広げられて。そこを床板の途中からウッドデッキにして、外でも働ける状態にして、屋根はこうして・・・みたいに考えはじめたら、結構夢が拡がる空間だもんね。

それが出来るために、全部取ったもんね。解体作業をした。

清野: そこ一旦ちゃんと住める状態にして、僕は2拠点じゃないですけど拠点を設けて、遊びに来て・・・

伸一: だから、もう清野くんはいつ来てもいいわけ。あそこにね。
とりあえず屋根もあって住めるし・・・今はうちに泊まってるんだもんね。でも、あそこが出来たら勝手に・・・急に来てもいいわけだからね。

清野:

伸一: 俺らが居ないときに来てもらっても別にいいよね。キッチンあるしさ。

清野: 草むしってね。

そもそも2拠点って言っても・・・「コワーキングスペース」でお前どうすんだよって話が全然入ってないですもんね。そこに泊まれるようには今・・・進めてるけど。

伸一: 一番大きいプランでは、そこをまず「コワーキングスペース」にすると。

清野: これ世界最小の「コワーキングスペース」ですよ、恐らく。島的に。

伸一: 毎日居るのは僕と真理子さんだけだからね。

清野: で、120人の・・・175人の島に世界のどこ見てもコワーキングスペースは、多分ないですよ。

伸一: そりゃそうだ。

清野: 誰がやるんだって話ですよ。世界最初の島。

伸一: 一番話が膨らんだのは、まず半分コワーキングスペースがあって。納屋が結構でっかいじゃん?10m×5mだから50平米で、更にちょっと拡げようと思ってるところが・・・どれくらいだ?拡げようと思ったら2m行ってまた5mだから、10平米くらいは増える感じだからさ。

清野: コワーキングスペースのほうだけで30平米くらい?

伸一: いけるよね。

で、残りの30はどんぐらいなんだ・・・どんな様子なんだって言うと結構やばいんだよね。シロアリ入ってたりさ。

清野: 元々は多分家なんですよね。で、土壁とかがあるけど、その周りに新たにトタンとかで納屋みたいにして。

伸一: ボロボロだもんね。そっちを、人が住める・・・というか泊まれるような状態にして、例えばAirbnbでやろう、と。島の民宿とかがあるから、そこと競合しないように外国の人だけ泊める。逆に島の民宿の人とかは、外国の人とかから連絡があるとちょっと戸惑うところもあるから「じゃあそっちはうちでやります」みたいな。旅しながら2週間とか1週間とか泊まれるスペースにしたらいいんじゃない?みたいに言ってたんだけど。

今回掃除を・・・1日目はとにかく全てのゴミを出す!みたいなのをやってみたら、柱がちょっといっちゃってたり、梁がダメになってたりとかして。じゃ、事務所側だけにしようか、って言って。

清野: その大きい夢を叶えるためには、あと2〜3年必要じゃね?ってなって。

伸一: あと2〜3百万。お金も必要だよね、つって。

清野: それじゃ燃えないな、ってなって。

伸一: そう。だから見えるところからやっていこう。

で今回も、いま屋根やってるけど、最終的には仮の壁も作るんだもんね。だから、最初のサイズに戻ります。

真理子: でも、屋根は・・・上は上がるんでしょ?

伸一: 上は上がる。

真理子: それだけでもだいぶ違うと思う。

伸一: しかもあったかくなると思う。
で、壁も今バーンって開けっ放しでスケルトンになってるやつを全部埋めちゃって、そしたら働けると思う多分。

清野: 電気も来てますしね。

伸一: で、寝れる。

真理子: 床は?

伸一: 床は、じゅうたん敷こうあそこに。

清野: とりあえず。

真理子: で、土足で入る感じか。スリッパ?

伸一: うーん、それかまぁ・・・土足かな。でもいいんじゃない?集中できるから。よくわかんないけど。

清野:

伸一: 天井だけ妙にきっちり断熱材入ってるけど、サイドとかは合板1枚だから。

清野: 確かに、そこら辺の路上と同じくらいですよね。雨風しのげるくらい。

伸一: 風は吹かない!みたいな。まぁいいや、Macも熱くならないし。

清野:

伸一: もうちょっと工夫しながらいけるし、次に清野くんが来る時には、床断熱・壁断熱・内装・化粧板をやって、ウッドデッキはその次かな?春くらいに「できたー!」みたいな。

真理子: ウッドデッキは最後かもね。

伸一: そういう意味ではやっぱり、中と外を別の工程にするのが大事で。壁の位置は元の位置、みたいな風にするのがいいのかな。みたいな状況だよね。

清野: 色々考えましたけどね。

伸一: 今日ホームセンター行ったんだよね。

清野: 西村ジョイ。西川さんちの長女の優花ちゃんは、西村ジョイを『夢のようなお店』って。『何でも手に入る、夢のようなお店』って言ってました。可愛かった。

伸一: 面白かったよね。資材置き場で木を・・・しかも、素人2人で行ってるじゃん?最初ね、ウッドデッキが出来る側から入れるようにしたらいいんじゃないか、って言ってたんだ。今は石垣の上に納屋が載ってるから、石垣まで1mくらい登んなきゃいけないじゃん。あれが辛いから、「階段を作ろう!」「いや!階段作るなら、石垣の延びてるところの、納屋がないところのお庭みたいなところがあって、そっちに上がれる階段を作って、庭側から入ろう!」

清野: 「正面玄関を作って、そっちへの階段を作ろう!」って話ですよね。

伸一: 今のサッシから入るのやめて、こう回りこんで・・・

真理子: 庭側から。

伸一: そしたらドアが必要だっつって、「合板と、木1本と金具買えばできるんじゃない?」って、最初「バカーンバカーンッ!」って、あのでかい買い物カゴみたいのあるじゃん、あの荷物運ぶあれ。あそこに1本柱置いて、「金具買いに行こうぜー!」とか言ってたんだけど、30分くらい色々考えて・・・

清野: 「・・・違くない?」

伸一: 「無理だよね」って。多分ドア開かないし、ドアノブの話をし始めたところで。

清野: 西川さんが結構ポジティブっていうか、プラス思考じゃないですか。「イケるよイケるよ!」って。僕も基本的にそうなんですよ。

伸一: だから俺達、今日はよく踏みとどまったよ。

真理子:

清野: 本当そうでしたよね。その僕らが全部いい方向で話をしてたのを、止めて。
「お!なんか最後までイケるじゃん!」っていいとこしか見ないんですよ。「これだったらコレ出来るじゃん!」って言うんですけど。初めて2人がマイナスな、ネガティブな部分を見た瞬間に「・・・やばくない?」みたいな話して。僕も「・・・ですよね。風が下から上がってきたら、何も無いのにひたすらそのドア、バッタンバッタンってなりません?」「なるなる!」「やめよう!やめよう!」って。
この世の終わりみたいな雰囲気になりましたよね。

伸一: それを心配したら、結構辛いんだよ。
俺達の基本方針として『シンプルに行く』『あるものは使う』『まず最小限の成果が見える形を作る』。それって言ったら「ま、中で仕事が出来るねー」みたいな考え。
だから申し訳ないけど土足で上がって、じゅうたんの上で仕事する、っていう話を。で、入口は今までと同じサッシから入る。

清野: 1回実験してもらって、次に僕が来た時に「どうしても寒くて無理だ」となったら・・・また考えましょう。

真理子: 階段の位置とかね。

伸一: あと使ってみて「こういうのがココにあったらいい」とかさ。

清野: それ話したんですよね、西川さんに。
2×4材とか1×4材とか、規格の・・・安いよくある規格の材料があって。「最初のうちはこういうのを使って、棚とか作ったり、椅子作ったり、階段作ったりして覚えていくんですよー」・・・って言った2時間後には、高さ2mの天井にバカバカバカーッ!背中に1本支えてる木が半分折れてましたからね。

伸一: 本当ー?

清野: やばかったですもん。「死ぬ!」って思いましたもん。

伸一: 手で押さえてたもんね。

清野: 「西川さん!ストップ、ストップ、ストップ、ストップー!」って言って。2mくらい・・・後ろから、頭から落ちるとこでしたよ。

伸一: 怖いね。

真理子: 危ないね。

伸一: でも、もう大丈夫だよね?足場の手当てをしたから。

清野: もう大丈夫です。

伸一: 2×4材はいいよね。最後俺ら、「カスタムの柱立てて、そこに蝶番つけてドア作ろう」って言ってて、「でも絶対無理だろう」って引き返したわけじゃん。

清野: 引き返したの初めてですよね。

伸一: 元に戻した。「これはイケる!イケるイケる!」でずっと言っててさ。

清野: どっちも止めないんですよね。「どう思う清野くん?」「イケんじゃないすか?」「じゃあイっちゃおうイっちゃおう!」

伸一: 戻ったあと・・・すげぇ戻ってるから基本。ね?
一番素人でも出来るやつでしょ?あの2×4とかのは。あの材を買ってきて。よくわかんないけど、すごい安いのよ。あれ2m?の高さで、こんな分厚いの。柱の半分みたいなやつと、その更に半分みたいな材を「よくわかんないけど、あっても困んないから10本ずつ買う!」っつったもんね。

清野: 「何本買う?」「2〜3本?」「うーん・・・いいんじゃないすか10本?」「じゃ10本、10本いっちゃう?」みたいな感じで。

伸一: 急に買う予定無かったものを。
目標が手前にズーーッと引いてるからね。「俺達のスキルはそこが作れるレベルじゃない!」って、これさえあれば、後はググッってイケる!みたいな材を。組み立て用の材みたいなのを。

真理子: え?それは買ったの結局?

伸一: 買った。¥350が10本と、¥250が10本ある。
あと胴縁っていう壁とか天井とかに必要・・・ってネットで言われてそうなやつをひとつ買ってきて。と合板を10何枚・・・あれもさ、20枚くらい買えば良かったんだよね。

清野: 買っとけば良かったですね。よく踏みとどまりましたよね、あれで。

伸一: あんとき最初に決めたからいけないんじゃない?枚数を。図面から面積出してなんか計算して・・・

清野: 慣れないことやるから。

伸一: 一旦それ計算をやりつつ、「12枚買うなら20枚買っちゃえ!」みたいな。
だって足りないじゃん?俺ら屋根を考えてたんだけど、家って立体だから、側面も・・・屋根でも側面もあるわけじゃん。そこの材無いもんな。

清野: 無いです無いです。「そこどうする?」「わかんないんでとりあえず張っちゃいましょ」って。

伸一: 空に向かってるところは断熱材バリバリなのよ。ぽっかぽか。でも横からばんばん冷たい風入ってくるから。

清野: 「髪の毛あるけど、デコと後頭部すっかすか」みたいな。

伸一: あそこで・・・難しいよね。「じゃあ断熱材2倍買う?」みたいな話に。

清野: 「買っちゃいましょうよ!」基本こんな感じです、ずっと。誰も止めない。

伸一: 基本的なものをいっぱい買っといて、作るのがいい気がする。俺らスキルが足りないから、効率を上げて。
あとさ、解体の作業は絶対に止まらないじゃん?だから早かったんだよ。けど、作る作業は材料がないといけないから。ロジスティックス的な要素が出てくるわけじゃん。要はそこに届いてるものがないと次に進めないっていう。それを無くすためには「何にでも使える超基礎的なやつが、すげーいっぱいある」っていう状態にしなきゃいけない。

清野: 僕も小さい頃から『お前は勢いとノリだけが得意なところだ』って言われてたんで、だから解体めちゃくちゃ早くいったんですよ。止まんなかったです。だからそのロジスティックスの、流通のところで止まんなければイケるかもしんないすね。

伸一: ただ、もう止まってるけどね。横、天井の側面のところの材は無いんだよ。ただ家の庭にものすごい量の木っ端がいっぱいあるじゃん、あの中から選んで使う。将来はどうせ見えなくなるから、その上に化粧板するから・・・それで出来るかもしんないね。

清野: 今日すごいですよ。西川さんがホームセンター行って戻ってきたら、「なんかここら辺も必要だね。使えそうなもんあるか見てくるわー」ってブルーシートの中見に行ったら、「これイケるでしょ!これイケるでしょ!」「すげー!俺木材を見る目が養われた!」って1人で興奮しながら、なかなか戻ってこないんですよ。

伸一: ゴミの山だったんだけど、宝の山に見えてきた。あれはいいよ!結構使えるの本当あるから。使えるのいっぱいある。

清野くん、島のひと達とのふれあい

清野: 男木に来てどうなんですか?得るものが僕はたくさんあるなと思うんですけど。なんかもらってばっかって嫌じゃないですか。

伸一: どういう意味?

清野: 男木島に来てるからって、自分にとっての価値があるものだけを「くれ!くれ!」みたいなのは僕は嫌で。少しでもその町やコミュニティでも何でもいいですけど、そこにプラスのものが作りたくて。自分がやることとも、それがクロスしてることがいいと思うんで。それだったら”オフィス”じゃなくて”コワーキングスペース”かな、とか。

伸一: そういう発想でコワーキングスペース、はなかったけど。
コワーキングスペースにしたところで来る人って・・・デザイン作業は橋本さんしに来てくれる、とか。順子さん達が大和さんと、気が向いた時に上に上がってきてくれるとか。「ワーキング」の意味じゃない。

真理子: 多分変わらない気がする。

伸一: 島への貢献でいうと、お祭りとか・・・

清野: 2〜3年後ですよそれは。

伸一: え?どういうこと?

真理子: あ、コワーキングスペース?

清野: 全部、2〜3百万かけて、2〜3年かけてAirbnbも泊まれるようなとこが出来た時に、初めてコワーキングスペースが活きてくるわけですよ。わかんないすけど。

伸一: 泊まりながら仕事しようと思ったらね。
でも島のことで言うと、多分僕らが楽しく過ごしてることが大事なんだと思うよ。子ども達がのびのびして、とか。

真理子: 島のことを好きな人が増えてったり、移住者が増えてったりすることが一番いいよね、きっと。「島のため」として考えると。

伸一: 特に謎のトラブルも持ち込まず。『困った人が来ちゃったな〜』ってなったらそれは悪いじゃん。『なんか楽しそうにやってていい人達だね〜』みたいな感じでやってるのがいいんじゃない?で、急に『なんかオフィスにするとか言って解体作業はじめたぞ!?』みたいなのとか。

清野: すごいですよね。作業してると、たぶん僕が西川さんの服借りたりしてるからかわかんないですけど、僕にめっちゃ話しかけてくるんですよ、マスクもしてる人に『な〜んかもう日中、陽の長さが全然違うね〜!』「あ・・・はい!」みたいな返事するんですけど、誰かわからないし僕は。

伸一: おばあちゃんとかね。

清野: おばあちゃんとか。若い人とかも『あ〜見違えるようですね〜!』みたいなこと言うんですけど。それも面白いな、って思ったり、それもいいなーって思ったり。
あとは畳全部ひっぺがして藁とか出したじゃないですか、したら・・・フランス人の方ですか?

伸一: ジャンさんね。

清野: ジャンさん。思いっきりどう見ても日本人じゃない方が、めっちゃ流暢の日本語で、テーラー・・・島の中を走れる貨物台みたいなのに乗って作業着着て、『畳あるのすごい助かるわ〜』って言いながら畳持って帰るじゃないですか。「なんなんだこれは!?」って思いますけど、それが楽しいですもんね。

伸一: ジャンさんも変わってるよね。

真理子: 変わってる。

伸一: おばあちゃん達で言うと・・・作業してるでしょ?通りかかるじゃん『こんにちは』って。そっから話が基本15分だもんね。
『何してんの〜?』「こういう風にしようと思ってて〜」って話したら、『じゃこういう風にしたら?』とか『あの時はこうこうでやった時はこういう風にしたんだよ』とか。ゴミの捨て方のアドバイスとかしてくれる。

清野: いいですよね。そういうの経験したことないですもん、小さい頃から。

真理子: 私たちも初めてですよ、それは。

清野: 東京出身だとよくなんか土地に郷土愛が無いとか言われたり、地元の名産品とかが無いのがすごい嫌なんですけど・・・って言うとみんな『東京ばなな!』とか言われるんですけど。東京ばなな食べたことないし。

伸一: あともうちょっと言うと、最近立ち話する人たちと段々仲良くなっていくよね、続けていくと。前は”距離探り期間”があるじゃない、『この人たち大丈夫な人たちのかな?』って。

清野: 西川さんたちがそう思われてたってこと。

伸一: で、『大丈夫!』ってとこまで行ってたのよこの間までで。『この人たちは別に怪しい人じゃないし、礼儀もそんなに出来てないわけじゃないし』って言ってたんだけど、最近ちょっと楽しそうだもんね。ちょっと近所のおばあちゃんをいじりはじめたり。となりのアサコさんに、うちの家の掃除した時に出てきた昭和63年のお祭りの写真・・・すごいじゃん!美人で!

清野: 昭和63年、僕が生まれた年ですもんね。

伸一: 27年前?

清野: アサコさんいくつくらいの時ですか?40くらい?

真理子: 30・・・くらい?

伸一: その写真をさらにIPhoneで撮ったやつを『アサコさ〜ん、今この写真を島中で見せて歩いてるんですけど、アサコさん美人ですよね!』って言ったら『そ〜お!?』って。『全員が言いますよ〜』って・・・いじるっていう。『知らんわそんなもんは〜』って。

真理子: クールだからね。

伸一: あとタマオさんとかテルミさんとかさ、結構仲良くなって。
前はこっちもはっちゃけるにも難しいところがあったけど「え〜やっちゃってるんです〜」って言ったら『ヘンな人だなぁ』みたいな感じで言ってくれるからさ。楽しいフェーズに入ってきた。

清野: 男木島ステキですねー。
どうですか?逆に。お2人は男木島に来て。何ヶ月ですか?半年?

伸一: 半年半年。

清野: どうですか?

真理子: 面白いよね。私たちもだって、初めての体験だもんね何もかも。DIYもそうだし、畑で野菜作るのも初めてだし。あとなんかある?

伸一: お祭り・・・

清野: 今日もお祭りのなんか練習してましたもんね。獅子舞いと太鼓。

真理子: あと地域っていうか、近所の人と仲良くなるっていうのも、前はすごい特定の・・・片手で数えられるくらいとかだったのが、今はもっと。ね?

伸一: 全員と。

清野: ここ来た日に鍋してもらったじゃないですか。そん時も大和さんに近所の人から電話が来て。『西川さんちの子、ひとりで歩いとったけど大丈夫け!?』みたいな電話来てて。『あ〜もう図書館まで迎えに来てもらったけ大丈夫じゃ!』とか。そういうのとか、すっげー安全だなって。

真理子: 夜に「ご飯だよ」って呼びに行ったんだよ、図書館に。ひとりで行かせたんだけど・・・やっぱね、見かけた人が心配になって。

清野: 50mか100mくらいですよね。誰かがわざわざ電話するっていう。

伸一: 『子どもが1人で歩いてるぞ!』って。でも大和さんに電話が行くのね。

清野: そういうの見てると、子どもにとってはすごいいい環境なんだろうって思いますよね。

真理子: すごいいいと思う。

清野: そういう風に色んな人が目をかけてくれている、色んな人が見てくれている・・・って多分僕らや他の人が気づかないことがたくさんあっても、子ども達は色んな町のどこかで感じてるはずだし。きっといいだろうな、って勝手に思っちゃいますね。

伸一: 子ども達は楽しそうにしてるよね。

真理子: ね。まぁ、どうなるかね?楽しみでもあるけど。

清野: 『すっげー楽しい!男木島!』って言ってましたよ。
4人で歩いてた時に、僕が走ったら2人とも走って、そのまま3人で消えてったじゃないですか。その時に『清野くん!みんなが知らない秘密の通路と秘密基地を教えてあげる!』って、で回ってったんですけど。その時に歩いてたら『島中が楽しいし、全部が遊び場みたい』って。人んちの敷地で『ここはこうしようと思ってるんだ』とか、神社とかを『ここは私たちの秘密基地なの』って言いながら。

伸一: なんか秘密基地の地図みたいなのを手作りで作ってたね。

真理子: 作ってたね。

伸一: 稲塚さんってさ、うちを見に来てくれて・・・

清野: 初日に見てもらったんですよね。これ、どんなもんで、どうできんのかっていう・・・建築の師匠みたいな。

伸一: その人にナチュラルに『稲塚さんさ、今度うちの2人の秘密基地を作りに来てよー』とか言って。稲塚さんも稲塚さんで、『うーん!ちょっと今は忙しいかなー?』って。

清野: 真剣に答えてましたもんね。

伸一: あんなの子どもの言うことなんて蹴散らせばいいのに。

真理子: おじいちゃんおばあちゃんって、結構真剣に向き合うよね子どもと。優花もおばあちゃんから『今度大阪に行くんだけど、大阪の名物でこういうのがあって、知ってる?』って言われて、優花が『知らない』って言ったら『じゃあ今度買ってきてあげるよ』って、本当に買ってきてくれたんだよね。本人は忘れてたけど。おばあちゃんはちゃんと『約束したから』って買ってきてくれて、とか。
割とそういうとこって、子ども相手だから「適当に流しておけばいっかー」ってなるけど。

清野: 言ってましたよね。『子どもはちゃんと約束覚えてるもんやけー』って。

伸一: オチとして優花は忘れてる、っていう。

清野: 忘れてた。

清野くん、今後への意気込みを語る

真理子: 清野くんは今回2回目で、2度目の今回も2日?経ったのか。どうですか?初回感じたのと、今回のほうがリアルに近い・・・

清野: 魅力は・・・どんどんどんどん見えてくるんで、増してきますよね。
前回来た時は「観光地としての男木島」みたいな。瀬戸内国際芸術祭をやっていて、人はたくさん来ていて外国人の人もたくさん来ていて。あと、「猫の島」。
みたいに見えてたものが、色々な問題があったりとか、色んなことがあって・・・ってのがちょこちょこ見えてきたり。普段の生活が見えてくると、もっと楽しくはなってきますね。

伸一: 男木島コワーキング計画は、今後引き続きやっていただけるんですか!?

清野: それはもちろん。

伸一: ちょっと心配してたもんね。ゴミが残ってるから、しかもまだその当時は、もしかするとAirbnbの方も同時に進めないと・・・床とか基礎、あとシロアリの感じとか。わかんないから、「・・・これもしかして基礎打ちからやるんじゃないの?」みたいな。

清野: きついっすね。

伸一: そうするともう百万円は絶対超えちゃうから。いっぱいお客さんが来ないといけないし、商売っ気があった時期もあったじゃん?この話。その時には清野くんは「出資しますよ!」って言ってたけど、「・・・引いて帰るんじゃないの?」って。「もう無理でしょ」みたいな感じになって。あまりにも酷すぎるって。

真理子: この状態を見てね・・・まだゴミ残ってるし(苦笑)。

伸一: でも蓋を開けてみたら、ゴミを出し続けるわけでもなく。コンクリに入れるための砂を運ぶだけの作業でもなく。結構進んだからさ。

清野: とりあえずぶっ壊しましょう、と。まずなんせ個人スペースを作って、そこで何か出来るようにして。

伸一: コワーキングスペースのWebサイト出来るんだよねきっと。

清野: そうですね・・・男木島.co?

伸一: 俺もうそれ取ったよ。

真理子: 一応もう取ってある。こないだ取ってた。

清野: ・・・たまひよ?たまひめ・・・玉姫神社ってのがあるんですよね目の前に。

伸一: 豊玉姫神社っていう。で『玉姫さん』ってみんな言う。僕はずっと『玉姫コワーキング』ってすごい気に入ってるんだけど、神様の名前だからさ、もしかしたらちょっとねー・・・って感じかもしれないから、わかんないよね。

清野: あれにしましょ、じゃ。今回撮った画像とか、ジョイで買った品物、写真を撮ってたじゃないですか僕。ていうのあげましょか。

真理子: ビフォア?

伸一: 『玉姫コワーキング』の『男木島.co』?・・・の準備ブログみたいな感じで。

清野: 準備段階を。そうしていきましょう。

伸一: わかりました。じゃあ宜しくお願いします。
WordPressのデフォルトテーマでいいですよ。

清野: デフォルトテーマ・・・なんかのテーマで行きましょう。
作業の合間の休憩時間とかに。

伸一: 写真をちょこちょこ。作業したらコンテンツアップしていけばいいんじゃない?

じゃあ、そんな感じで続けて行ってみますか。

清野: これ結構1時間くらい喋ってますけど、普段どんくらい喋るもんなんですか?

真理子: ほんとだ。

伸一: 20分です。20〜30分か。

清野: あら。じゃどっか編集チョッキンで?ダイレクト?

真理子: 結構でもね、長くなっちゃう時は長くなっちゃうんだよね。

清野: じゃ、今日は『玉姫』・・・『男木島コワーキング』の初回と、『ダモンテ商会オープン記念』ということで、1時間スペシャルということで。

伸一: あ、そういうこと!?わかった。いいと思いますよ。『1時間スペシャル』って書いとくわ。

真理子: 「長いです」って

清野: いやー、お疲れ様でした。

伸一: まだ明日もありますよ。月曜もゴミ出しがありますから。

清野: その後の経過は『男木島.co』に。

伸一: 清野くんが設置したブログに僕がUPしていきます。

清野:

伸一: そんなところでいいですか?
じゃ今回は、どうも清野くんありがとうございましたー。

清野: チャチャン〜チャンチャン〜・・・最後、歌入りますよね?

伸一: そんな放送室みたいな音じゃないから、うち。

清野: ごめんなさい。

(全員:じゃあ、さよなら〜)

事務所にしようと思っている部屋。
作業開始前の様子
中はもともとこのような感じでした。
中はもともとこのような感じでした。
壁などをとる。島の稲塚さんと。
壁などをとる。島の稲塚さんと。
壁が取り外れてきたときの。
壁が取り外れてきたときの。
インパクトドライバーが届いた
インパクトドライバーが届いた
燻製を作りつつ作業
燻製を作りつつ作業
天井から見た、ものを測る清野くん
天井から見た、ものを測る清野くん
イラストレーター兼漁師の橋本さんに看板を作ってもらっているところ
イラストレーター兼漁師の橋本さんに看板を作ってもらっているところ
変える前に階段作ってくれてった
変える前に階段作ってくれてった
そもそも引っ越してきたときの内部の様子
そもそも引っ越してきたときの内部の様子
引っ越してきたときの外観
引っ越してきたときの外観
男木ラジオ 瀬戸内海の小島に暮らす
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